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8月2日 南伊豆 下田沖磯 石取根 ナライカド

2018.08.14(Tue)

ぐびり・・・ぐびり・・・




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夏の暑い昼下がり、「お嬢様聖水」をすする男が一人。


じゅるじゅる~、チュチュチュッ


ナニパクだ。

私は明日、偽チヌ師さんと2人で釣りに行く。

ナニパクは明日の午前中、どうしても外せない仕事があるとの事で、夜の宴会に参加するという。

ルアーでええモンを釣っといてくれと、道具を我が家まで持って来てくれたのだ。

しばしニヤニヤと皮算用をして、聖水を飲み干した彼は帰って行った。




暗くなってから、偽チヌ師さんが車で私を拾いに来た。

荷物を積み込んでいる時


ビキイッ!!


うお! こ、腰が!


この前治ったばかりなのに、またぎっくり腰か!

だが、こんな事で釣りを中止するわけにはイカン!

偽チヌ師さんに気を遣わせてはイケナイので、ガマンじゃ!

見えないように保冷剤を腰に当て、すぐに冷やしながら助手席に乗り込んで大人しくする。


「明日は入間がウネリでダメですな」

「喜一丸なら、大丈夫でしょうな」

「あそこが出船しなければ、たぶんどこも出ないでしょうな」

「暑いし、あまり釣り人がいないでしょうな」

「夏はお魚の数が多いのに、人が少ないという事は・・・」

「入れ食いですな」

「明日の夜の宴会は、お魚を厳選せねばなりませんぞ」

「そんなに食べられませんからな」

「いや、まったく」


ワハハハハハ!


いつも同じ事を繰り返す頭のおかしい中年2人を乗せて、車は夜の高速をひた走る。

途中、小田原のカメヤ釣具でコマセを仕入れ、ヤマテツにも立ち寄る。

ヤマテツも夏の磯釣り師は少ないのだろう、冷凍庫の付けエサは回転が悪そうだ。

ここには、店のオリジナル配合粉がある。

1袋100円と安いのだが、中身があやしい。

どんな場所で配合しているのかわからんが、野外なのだろう。

虫が卵を産み付けている。

それが袋の中で孵化し、成虫になるのだ。





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夏になると薄いビニールの袋を食い破って出て来る。

出てこれない成虫は、袋の中で死んでいる。

とても買う気になれないのだが、ちょっぴり興味もある。

「これ、成分はなんでしょうな」

「ヌカが主成分で、いろいろと工夫して入れてるんでしょうな」

「何か特別な成分が入ってるんでしょうな」

「女将汁か!」

「聖水か!」

「・・・想像したくありませんな」

「虫がワクようなもんですからな」

「バッカンに入れたら、車の中で虫が飛び回りそうですな」

毎年、冬前には売り切れるのか、処分するのか不明だが、なくなってしまう。

興味のある方は、お早めにお求め頂きたい。




田牛港に着き、車中で仮眠を取る。

クーラーをかけていないと、とても眠れないほど蒸し暑い夜だ。





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3時間ほどで目覚め、道具を外に出して準備する。

他に車はいない。

ワシら2人だけか!





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我々だけを乗せた喜一丸で、石取根を目指す。

今日は暑くなりそうなので、少しでも風が当たる足場がいい。

西からの風なので、ハナレか本場あたりに乗りたかったのだが、ひがし丸が石物師を乗せてそちらに向かう。

仕方がない・・・ナライカドにするか。





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毎度毎度・・・こんなのを見るとがっくり来る。

5分早く片づけ始めればいいだけなのに。





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今日は暑くなるのがわかっているので、あらかじめパラソルを立てておく。

風裏なので、日が昇る前に汗だくになってしまった。

朝イチは、ナニパクの道具でルアーを投げるが、何も来ない。

腰に来るので、重いジグなどは投げられない。

仕方がない、フカセでのんびりやるか。





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・・・こんなのしか釣れん・・・





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日が昇って来ると、気温がグングン上がる。

パラソル全開じゃ!





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偽チヌ師さんが、上りの潮を流して、ええモンをかけたようだ。

突っ走っては止め、寄せて来たらまた突っ走られる。

私はタモを持って下で準備するが・・・

レバーもドラグも効かず、ラインがなくなりそうになってムリに止めたら、ハリスが切れた。

う~ん、惜しい!

今夜のメインディッシュが!

太ったカツオとちゃいますか?





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あいかわらず、イサキはいくらでもいる。

今夜の宴会用に、偽チヌ師さんが何匹かキープしたので、私は全部ポイじゃ。





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腰に負担がかからないよう、パラソルの下で大人しくしよう。

サメがウロウロしており、かかったイサキやメジナをチェイスして来る。





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イスズミが竿をよく曲げるのだが、コレはチェイスして来ない。

好き嫌いしやがって~





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あ、暑い!

とても日向ではやっておれん!

飲み物は5リットルほど持って来ているので、熱中症にならないように飲みまくる。

「今、何時ですかな?」

「11時ですな。」

「まだ4時間もあるんですか!」

「そろそろ帰りたいですな・・・」


ナニパクの道具にエサを付け、足元深くに入れたら、重い引きが!

今日のメインディッシュじゃ!

あ・・・バレた・・・



その後は・・・





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・・・・・





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・・・・・パッとせず、午後3時まで暑さを耐えきったのであった。





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今日はいつものコンドミニアムがいっぱいで取れなかった。

夏の間だけやっている素泊まりペンションにやって来た。

ナニパクも合流し、駐車場で魚を処理する。

台所がないので、宿の主人に許可をもらって、車の間で魚をさばく。





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偽チヌ師さんがトビウオを釣って来た。

初めて食べるの~





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血を流したので持ち帰ったタカベ(サメが寄るのだ)と一緒に、ホイル焼きにしますかな。

偽チヌ師さんがソイも釣ったので、これは煮付けですな。





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風で火力が安定しないため、ナニパクの車の荷台で火を通す。

のどが渇いてたまらんので、ここからビールじゃ!



料理が出来上がる都度、ナニパクが部屋まで運んでくれた。

シャワーできれいさっぱり汗を流し、クーラーをガンガンに効かせた部屋で宴会は続く。





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オナガのサシミ、イサキの香草焼きと煮付け、ソイの煮付け、トビウオとタカベのホイル焼き。

ビールと酒が進みますな!

「ワシらは明日の朝帰るけど、ナニパクは明日どこで釣りをするん?」

「いや~、どうしようかと思って」

「今日は3mほどの風があったけど、明日は無風の予報ですぞ」

「よく晴れるみたいですな」

「暑くて死にますかな?」

「死にますな」

「まちがいないですな」

「じゃあ、やめときますわ」

「それでええんか!?」

「海の男と言えんぞ!」

「じゃあ、お2人も朝のうちやりますか?」

「やらん!!!」


ワハハハハハ!


釣りの後の宴会は、いつも楽しい。





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次の日の朝、殺人光線が降り注ぐ中、宿を後にしたのであった。




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帰省釣行準備!

2018.08.18(Sat)

お盆の帰省。

毎年、激混みの13~15日は外して、予定を立てている。

今年は家族の予定がどうしても合わず、家内は子供たちと一緒に行き、すでに帰京している。

私はもうすぐ単独で行く。




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ふふ・・・一人で行くからには・・・





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さあ!


どこにするかのう!





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今年の4月は、日振島で大失敗をしてしまった。

もう一度行くか?

いや、別のとこにするかのう!

同じく西にゆかりのあるナニパクも誘ってみるか!

4月の旅は、夢のように楽しかったからのう!

え?行ける?

おお! じゃあ2人で行きますかのう!





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ここは日振島の次の日、海が荒れて乗れなかったから、ここにしますかな?

故郷の高松付近で、昔を思い出してチヌを狙うのもいいが、せっかくなので初めての場所へ行きたい。





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すぐに渡船の予約をする。

4月にも予約を入れたのだが、天候が悪くて船が出なかったのだ。

今度こそ、御五神島に乗りたい。



しかし8月は台風も多いし、海が荒れる事もあろう。

だが台風直撃以外は、どこかしらで竿を出せるだろう。

イカダでゆっくりするのもいい。

これは計画が必要ですな!





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ナニパクと江古田ホルモンで打ち合わせじゃ!

パティシエさんも入れて、3人で飲む。


「天気が悪くて御五神島に行けなかったら、どこにしますかな」

「たくさんありすぎて迷いますな」

「今度は強力なタックルで、デカいお魚を上げねばなりませんな」

「4月は切られまくりましたからな」

「パティシエさんはいつ飛行機で飛んで来ますかな?」

「松山空港まで迎えに行きますぞ!」

「行けませんよ~!」

「そう言いながら、もうすぐ着くとか電話してくるんですな?」


ワハハハハハ!


釣行計画も、釣りの楽しみである。



「暑いですからな、パラソルは必需品ですな」

「いっそ、屋根のあるイカダで昼寝しながらというのもアリですな」

「偽チヌ師さんがおススメする高知の浦ノ内湾なんかもいいですな」





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「なんと! 部屋の中から釣りをしてますぞ!」

「甘やかされてますな!」

「外の屋根もキワまで張り出し、雨でもカッパがイランとありますな!」

「環境が良すぎますな!」

「毎日コマセ撒いている屋形船みたいなモンですな!」

「高知に移住したいですな!」


磯も堤防も、こんなイカダもあるなんて、釣りが好きな人間にとっては、天国のような場所だ。



「宿は素泊まりで、台所のあるとこがいいですな」

「釣った魚で一杯やらねばなりませんな」

「おいしいお魚が口を開けて待ってますぞ!」

「あ! それ、こっちのイカダのホームページに書いてありますぞ!」

「釣り人を誘う殺し文句ですな!」

「みな、だまされやすいですからな」

「だまされてるとわかってて、だまされますからな」

「アホばっかりですな」

「いや、まったく」


ワハハハハハ!





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さて、向こうで美味しく戴けるよう、包丁とナイフを研いでおくか。

シャコシャコシャコシャコ・・・・・





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ぐふふふふふふ・・・

よう切れるで~



さ、荷物もまとめたし、後は車に積み込むだけだ。












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なんじゃこれは~!!!





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あっち行かんかあ~!!


しっ! しっ!





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目的地変更 日本海へ!

2018.08.26(Sun)

もともとの予定はこうだ。




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8月18日に東京を出発し、高松の実家へ帰省する。

19日の夕方、しまなみ海道を下って来るナニパクと合流し、宇和島へ向かう。

20~22日の2泊3日、御五神島(おいつかみじま)でウハウハ!

・・・のはずだったのだが・・・





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22日は、こんな予報だ。

台風19号で太平洋岸は全滅、宇和海も御五神島ほどの沖になると、21日にはウネリが大きく入って来るだろう。

22日は間違いなく中止となり、21日も微妙だ。

これではゆっくりと楽しむ事ができない。

瀬戸内海のしまなみに引っ込んでも、さすがに風が強い予報だ。



ナニパクとラインで策を練る。

「日程を早めて、19~21日にしますかな」

「それでも21が微妙では、安心して釣りができませんな」

「いっそ日本海にしますかな?」

「予報は・・・おお! 21日まで、ベタナギではないか!」

「これじゃ! 日本海じゃ!」

「どのあたりにしますかな?」

「島根県の沖、ちょっと離れたとこに、島がありますぞ」

「・・・それは隠岐の島ですな」

「釣れるんですかな~」

「さっぱりわかりませんな」

「渡船はあるんですかな~」

「まったく知りませんな」

「ちょっとネットで調べてみますわ」

「あ、そういえば、馬ちんが以前、よく隠岐の島へ行ってたらしいですぞ」


ラインで、馬ちんに隠岐の島情報を聞いてみる。






「聞いてみましたぞ」

「こっちは、境港近くの七類という所から隠岐の島まで行く渡船を見つけましたぞ。」

「まず、馬ちんは飛行機で隠岐の島へ行って、そこから現地の渡船を使ってたそうですわ」

「それは旅のレベルが違いますがな!」

「フェリーがあるから、それで島まで行って、現地の渡船という手もありますな」

「七類から隠岐の磯へ直行する渡船は、浜吉丸というそうですわ」

「あ、その渡船、馬ちんの仲間が使ってて、評判いいそうですぞ」

「宿もありますな」

「じゃあ、その浜吉丸で行きますか!」

「ダメならフェリーで渡り、馬ちんが使ってた渡船を使いますかな!」

「なんとでもなるでしょうな!」

「ベタナギの海が待ってますぞ!」

「気分はすっかり日本海ですな!」

「いや、まったく!」


ワハハハハハ!


御五神島を予約してある渡船屋に電話すると、やはり台風でムリっぽいので、キャンセルする。


すぐに浜吉丸に電話して、隠岐の島の磯釣りを予約した。

その際、コマセのオキアミブロックは生かボイルかを聞いたが、ほとんどの人は生らしい。

明日は、磯泊まりの人達も乗って行くので、七類港を午前9時に出港するとの事。

磯釣りは、午前11時ごろから開始になる予定だと言う。

泊まる民宿の島には釣具屋がないので、3日分のオキアミブロックや付けエサは全部買って行くらしい。

釣りモノは、青物とイサキ?

え?マダイやオナガは、今はほとんど釣れない?

ま、まあ、なんぞエエモンが釣れるでしょうな・・・





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というわけで、この予定が・・・





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コレになった。

18日の午後3時半、東京を出発する。





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お盆は過ぎているが、けっこう車が多い。

名古屋あたりまで時々渋滞があり、トイレと軽食の休憩だけで走り続ける。

暑いのでクーラーをかけっぱなしだったのだが、米子道で山中に入ったら急に気温が下がる。





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外気温が15度まで下がり、窓を開けると寒い!

途中でガソリンを入れたが、燃費は20キロ強か。

やはりエアコンで燃費が悪くなるようだ。





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高速を降り、境港に向かう途中、24時間営業の釣具屋に立ち寄る。

先行しているナニパクがオキアミブロックと付けエサを買ってくれているので、パックの付けエサを少しだけ補充する。

ナニパクが店員にオナガ情報を聞いたらしいが、この季節はダレも狙いに行かないから、わからんそうだ・・・

コンビニで明日の朝食と昼食を買っておく。

飲み物は、25リットルのクーラーに氷と一緒に満載してある。





午前3時、七類港に到着。

スマホの目覚ましを午前8時にセット、シートを倒して仮眠に入った。





目覚ましで起きると、外はすでに太陽ギラギラ・・・

ナニパクがニヤニヤしながらこちらへ歩いて来る。

「風がないですな」

「波もないですな」

「日本海で磯釣りは初めてですわ」

「システムがよくわかりませんな」


近くの同じような釣り人を見つけ、話を聞く。

浜吉丸が着岸する場所に荷物を下し、車は内側の駐車場のどこかに停めておくらしい。





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午前8時半過ぎ、浜吉丸が着岸したので、荷物を積み込む。

明日、明後日のオキアミブロックは、ナニパクのトランク大将と私の35リットルのクーラーに詰め込んである。

「重いのう!」

「磯に上げるクーラーは、別の小さいのだから大丈夫でしょう」

「帰りのクーラーもこんなになるかもしれませんな!」

「そんなに入れたら、大変ですぞ!」

「氷を入れるスペースが必要ですな」

「お魚は半分入れたら、おしまいですな」

「3日間ありますからな、最初から飛ばし過ぎてはいけませんぞ!」

「少しずつキープせねばなりませんな!」

「いや、まったく」


ワハハハハハ!



何が釣れるか、さっぱりわからんのに、皮算用だけはしっかりする廃人2人であった。



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8月19日 隠岐の島 フナジマ

2018.09.01(Sat)

午前9時少し前、荷物を積み込んだ浜吉丸は七類港を発つ。




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岸壁には隠岐の島行のフェリーが停泊している。

時間に余裕があれば、あれに乗って行くのもいいかもしれない。





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この船の操舵は左側にある。

物腰の柔らかい船長で、東京から来たと言うと、笑っておった。

車で11時間半かかったからのう。

これで釣れんかったら、悲惨じゃのう。





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前部に椅子席、後ろは少し低くなって寝転ぶスペースがある。

釣り客は我々の他に、2人組と、単独の5人のみ。

その3人は、磯で一泊するそうだ。

駐車場で知り合った上物狙いの常連さんに、どんなもんが釣れるか、ちょっと聞いてみた。

道具を聞かれたので、2.5号の竿と言うと、ポカンと絶句している。

しばらくして、「ワシは竿は4号やで」

ラインも何号か忘れたが、10号以上だったと思う。

びっくりしてこちらが絶句したのを覚えている。


・・・いったい、何を釣るんじゃ!


ショックを受けて後ろに寝転がると、1時間ほどでエンジン音がゆるんだ。


客室から出て、荷物室から磯バッグや竿ケースを取り出す。





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薄い雲が出た晴天。

気温は高いが、気持ちがいい。

我々を1番に下ろすというので、荷物を前に出す。





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前にポツンと見える、低い磯で、フナジマと言うらしい。





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大きな島の間にある・・・




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このような位置である。





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他の島から隔絶されている・・・





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こんな磯だ。





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ベタナギなのでスムーズに荷下ろしを終え、船は他の客を乗せる磯へ向かって走り去って行く。





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まったくわからんが、ここがなかなか乗れない特別な磯だという事だけは、すぐにわかる。

なにせ全体に低いので、少し荒れると乗れないだろうし、位置的にも人気がありそうだ。

当然、潮通しもいいに違いない。





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時刻は11時。

日差しもきついので、まずはパラソルをセッティングじゃ。

そよ風が吹いており、日陰であれば絶好の釣り日和である。

ただ、この時期にここで何が釣れるのかがわからん。

さっきの常連さんはカゴかな?

青モンでも狙うのだろう、そんなゴツイのは・・・

・・・持って来ておった(笑)

一度も使用したことがない、新品の5号竿。

山形の飛島で優勝した時の賞品だ。

あ!なんだ~、日本海で磯釣りをした事があったのだった!

そういえば、あの時も青モンが釣れたのう。

リールもレマーレ8000番に8号を150m巻いてある。

当初、宇和海での釣りに備えて道具を用意していたのである。


・・・が、最初は3号竿で行こう(^^;





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試作のチャランボに、生とボイルの付けエサ箱を2個取り付ける。





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よく使うダイソーの100円プライヤーと、灰皿もセット。





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これで快適な釣り環境ができた。


とりあえずルアーを投げたナニパクが、一発で何かをかけた。

バレてしまったのだが、2投目でまたかける。





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オタケビを上げながら、巻いておる。





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食べごろのヒラマサか!

でかした!

最終日、釣った魚で宴会予定なので、その食材になろう。

ほんま、ようオカズを釣る男である。

すぐにシメて内臓を出してクーラーにキープしておる。


しばらくしてまた大きい声を上げる。

「どうかしましたかな?」

「さっきより大きいの、足元で抜き上げる時にバラシましたわ!」

「初日からそんなに飛ばさんでもええですがな」

「すぐクーラーいっぱいになりそうですな」

「二人では、さっきの1匹でも食いきれんくらいですぞ」

「ゆっくりですな!」

「なんぼでも釣れそうな感じがしますな!」

「いや、まったく!」


ワハハハハハ!


この時はまだ、哀しい運命を知らずに希望に満ちていたのであった。

もし、この時に帰れるなら、大きい声で言いたい。


「今のうちにもっと釣っとけ!」




さて、フカセを始めるか!

こういう特級の磯には、お魚がたくさんいるに違いない。

コマセを足元に撒くと、わらわら~っとエサ取りが出てくる。

スズメダイやら何やら、いろんなのが湧いている。

とりあえず仕掛けを入れると、すぐに反応がある。





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隠岐の一発目は、ベラか!

コイツがコマセで浮いているようだ。

ならばその沖へ入れてやろう!





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イサキか!

足元を見ると、さっきのエサ取りの下が、茶色に染まっている。

・・・イサキが寄っておる・・・

これを避けるのは結構難しい。

当て潮気味で左にゆっくり流れているので、コマセは足元に固定、仕掛けの位置を色々と変える。

右のサラシを利用していたら、ウキが大きく沈む。





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オオモンか!

・・・あれ?

根がかり?

動かないので、直線にしてラインを引っ張って切る。

常連さんに「ここはモンスターがおるで~」と、さんざん脅かされているので、ハリスは8号である。

竿を曲げていては、切れないのだ。


浅い所から深場までいろいろと探るが、エサを取られるか、イサキが釣れる。

う~ん、どうやって攻めればええのか・・・結構水深があるしのう・・・





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後ろを振り返ると、ナニパクはいつものスタイルでフカセをしている。

あいかわらず、楽な釣りをしておる。





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う~ん、イサキしか釣れん・・・





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「この付けエサ、試して下さいよ」

と、ナニパクがドギツイ色の付けエサをくれる。





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丸のみレッド!

こんなんどこで買うて来たんじゃ!

なに、さっき、これでデカいのにブチ切られた?

よしよし、では使うてみるかのう!



「熱中対策水」というのも差し入れてくれた。





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で、この写真を撮っていたら、ウキがす~っと沈む。

二人で、「ああ!喰った!」





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あれ?

・・・また根がかり?

おかしいのう・・・

引っかかってウキが沈むスピードではないと思うがのう・・・



その後もパッとしない。

軽い仕掛けではイサキが喰い、重い仕掛けで沖へ入れると、付けエサを取られる。

早めに仕掛けを回収すると、ボイルが小さい半円形にかじられておる。

カワハギがいっぱいいるようだ。

う~ん、深さでエサ取りをカワセないなら、投入場所で工夫じゃ。

近くだとダメなので、沖目を狙う。

ネチネチとガン玉の位置を調整したりラインの張り方を変えていると、またウキがスーッと沈む。





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今度は間違いないじゃろう!

思いっきりアワセると、重い!





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手前にどんどん寄って来る。

3号竿が思いっきり曲がる。

竿尻が右ヒジから弾かれ、脇に挟む格好になるので、左手で懸命に竿を支える。





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おおっ! ノされる!


これはオオモンじゃあ!


クーラーに入り切るかのう!


・・・あれ?・・・止まった・・・


・・・動かん・・・






・・・さっきからのはコレかあ!


岩か何か知らんが、根に潜られとったんか!


しばらくあれやこれや試すが、出てこないので、ラインを引っ張って切るしかなかった。

ちくしょ~

なんか春の日振島と同じような事をしとるのう・・・


その後、アタリがなくなったので、反対側で竿を出す。





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静かで雄大な海を楽しみながら、のんびりとベラを釣り上げていたのであった。



・・・これしか釣れんがあ!





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夕方5時に納竿、迎えの船を待つ。





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あまり遠くない所に、浜吉丸の民宿があるようだ。





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スマホのGPSが指し示す場所はココ。





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迎えに来た船は、朝のとは違う。

浜吉丸は、1艘ではないようだ。

人気(ひとけ)のない港で明日の用意をし、荷物は船に積んでおく。

お泊りセットと釣った魚を入れたクーラーだけ持って、すぐ近くに見える宿へ歩いて行く。

宿で氷を足し、明日の準備はバッチリだ。

宿泊は我々2名だけ。





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この宿にはエアコンが見当たらないが、窓から涼しい風が入って来る。

手違いでもう一艘の浜吉丸にナニパクの宿泊リュックを放置され、替えの下着がないという。

ワシが今日はいていたパンツを貸してもいいのだが、ヒラマサを釣り上げた功績に免じて、洗濯したきれいなパンツとシャツを渡す。





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窓からは、渡船を停めた港が見える。

扇風機しかないが風が入って来て、とても気持ちがいい。

フロでさっぱりしてから、夕食を頂く。





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ゴキュゴキュ・・・ぷはあ~!


ビールで生き返るのう!


「今日はイマイチでしたな」

「最初だけでしたな」

「潮もトロトロでしたな」

「もっと速い流れでハアハアしたいですな」

「夕方も、もう少し遅い時間までやりたいですな」

「明日ですな」

「まあ、今日は様子見ですからな」

「明日からが本番ですな」


(今日も本番だ。)


「明日は船長に潮の速いとこをリクエストしましょう」

「マダイやオナガが欲しいですな」

「ハアハアできますかな?」

「ここまで来て、できないと困りますな」

「お、ご飯、おかわりですか」

「お魚ばかりにコマセ食べさせてますからな」

「まるでカネ払って、エサ撒きに来てるボランティアですな」

「いや、まったく」


ワハハハハハ!




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8月20日 隠岐の島 二股島 指定席

2018.09.08(Sat)

朝4時にスマホが鳴る。

外はまだ暗い。

昨夜は1度トイレに起きただけで、7時間の十分な睡眠を取れた。

今日は朝から夕方までの長丁場だ。

磯に疲れを持って行きたくはない。

宿の女将さんから、朝弁、昼弁を受け取り、製氷機の氷をクーラーに足してから船に乗り込む。

涼しい朝の空気を押し広げながら、船は白み始めた海に出る。

しばらくするとエンジンの音が緩み、目的地が近い事を知らせた。




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暗い磯を船首のライトで照らしながら荷物を下す。





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どこじゃ、ここは?

船長が「二股の指定席」と言うておったが・・・





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地図でみると、ここだ。





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明るくなるまで地形がわからんので、準備しながら夜が明けるのを待つ。




ナニパクが平らな場所を見つけ、そこに釣り座を取る。

いつものように、クーラーに座って釣りをするつもりなのだろう。





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私も岩に腰かけて釣りができるような場所にチャランボを打つ。

一日中、立って釣りをするほど体力はないのだ、中年は。





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今日は3号竿に道糸5号、ハリス5号でタックルを組む。

船長に聞くと、マダイには少し時期が早く、オナガは夜しか出ないと言う。

何を釣ればいいのかわからん。

今の季節、美味しくないからクチブトは最初から釣る気がない。

では、いったい何を釣るつもりなのかと聞かれたら、なんぞ美味しいモンと答えるしかない。





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磯釣りをする者のみが味わえる、絶景を眺めながら、朝弁を食べる。





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さて、始めるかのう。

最初は軽い仕掛けで様子を見る。

全く流れがない。

コマセには小物が群がっている。

その下には何がいるのか、ワクワクしながらアタリを待つ。





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またお前かあ!





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手前に入れると瞬殺されるので、少し沖目を狙うと、アタリがない。

太陽が高くなって海中の地形が見えるまでは、狙いどころがわからずヒマである。





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「釣れませんな」

「潮がないですな」

「ウキがその場で止まってますな」

「下に沈めてもエサだけ取られますな」

「夏は人が少ないらしいから、コマセが入ってないんでしょうな」

「まあ、コマセ打ってたらそのうち寄って来るでしょうな」

「来ればデカそうですな」

「小モノはイランですからな」

「一発狙いですな?」

「一発どころか、何発来るかわかりませんぞ」

「いや、まったく」


ワハハハハハ!





20180820012.jpg

・・・・・・・・・・・・・





20180820013.jpg

小モノしか来んではないか!





20180820014.jpg

日が高くなり、海中がよく見えるようになった。

どうやら右側は浅く、少し先からドンと深くなっているようだ。

風が吹き出したため、涼しい。

パラソルを広げるまでもないようだ。

仕掛けを重くして、深みを探っていると、ウキが消し込んだ。





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一発が来たでえ~!


3号竿が大きく絞られる。

これじゃ~!

お前はいったい何者じゃ~!

ぐんぐんと手前に寄ってくる。

海中にうっすらとウキが見えて来た。

ほれほれ~、浮いて来んか~

浮い・・・・





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・・・止まった・・・





また根に張り付いたんかい!


しばらくの間、ゆるめて待ったり、角度を変えて引いたりしたが、出てこない。


ちくしょ~!こればっかりかあ!


昨日から、この番手の竿と仕掛けでなかなか浮いてこないのだから、オオモンではあろうが、魚種がわからん。

ま、まあ、また来るじゃろう。





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ちなみにナニパクはこんな楽な釣りをしておる。

どこぞのビーチか!

そういえばツヨシが言うておった。

「磯をナメとる!」(笑)





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こんな差し入れもくれた。

磯で「ちょっと贅沢」ゼリーを楽しむなど、贅沢すぎる。

とことん、磯で快適に過ごそうとしておるようだ。

今度、足場の悪い磯へ放置してオシオキせんとイカン。

そんな事を考えながら、甘いゼリーを頂く。





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潮が左から右沖へ流れ出したが、来るのはイサキ。





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コレしか釣れんのか!





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コレと。




右端に釣り座を取っているのだが、ここからは少し沖を流れる本流に向かう引かれ潮。

本流付近からは、右へ弾かれて右手前に戻って止まる。

途中で付けエサはなくなる。

軽い仕掛けから、2号までの重い仕掛けで探る。

重いのは、ガン玉の位置や段打ちを変えて深みからの自然フォール具合をいろいろと変えてみるのだが、たぶんカワハギにやられるのだろう、付けエサを取られる。

イサキとコッパは、いずれも軽い仕掛けでしか来ない。



そんな状況が延々と続く。

「シーズンであれば、デカいのがけっこう釣れそうな場所ですな」

「では、今はシーズンではないんですかな?」

「みんな青モノを狙いに来るみたいですぞ」

「根魚が欲しいですな」

「イシダイ狙いで道具持って来るのがええかもしれませんな」

「潮がイマイチ、ピリッとしませんな」

「釣果もピリッとしませんな」

「・・・・・・・・・・・」


ワハハハハハ!


笑いごとではない。





納竿近く、沖の本流が近づいた。

右にかなり速く流れている。

空は曇り、右からの風が強くなってきた。

あまり時間はないが、3号竿が風で振られて使いにくいので、1.5号の細い竿に替えた。

道糸もPEを300m巻いたスプールに替える。


まだ望みを捨ててはイカンのだ!





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笠も風にあおられるので、脱いでしまった。

楽竿ライトに竿をかけ、仕掛けを流しっぱなしにして、周りの道具を片付ける。

殺気を消すのじゃ!

時々ちらっと見る。

パラパラ・・・パラパラ・・・

同じ調子で流れとるのう・・・変化はない。


道具もあらかた片づけ終わると、ラインはもうほとんどない。

二百数十メートルは流れているだろう。





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竿を上げると、重い。

ん? 流れモでも引っかかったか?

これだけ流すと回収に時間がかかる。





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あんだけ流して、ウリ坊か!




ワシの指定席が終わった。





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昨日、船で一緒になった磯泊まりの常連さんと入れ替わりに、今日の昼、3人の釣り人が、すぐ左に見える島に上がった。

テントを立てているから、今夜泊まるのだろう。

まあ、3人なら恐くはないだろうが、昨日の常連さんは1人だったのう。

真っ暗な磯に1人など、ワシにはムリ。

今日の3人も、常連さんなのだろう。

と思っていたのだが・・・次の日(明日)、事実がわかる(笑)





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今日は午後6時半にお迎えを頼んでいたので、港に帰り着いた時は、すでに夕暮れだった。





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港から宿までの間に、飲み物の自販機が1台ある。

・・・これしかないので、やはり飲み物は本州で買ってから渡って来た方が良さそうだ。





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宿の風呂でさっぱりしてから夕食を頂く。

ナニパクのリュックは無事届いたので、今日は自分の下着を着ておる。

今夜もなければ、昨日ワシがはいたパンツを貸してやるのだが。


「今日はダメでしたな」

「さっぱり釣れませんな」

「上物の時期じゃないんですかな」

「狙い方が違うのかもしれませんな」

「カゴの人が多いらしいですな」

「昨日の常連さん、イサキをいっぱい釣ったと船長言ってましたな」

「オオモンは来なかったんですかな」

「普通にクチブト狙った方が、ええモンが釣れるかもしれませんな」

「まだ1日ありますぞ」

「明日は昼までですな」

「それでも6時間もありますな」

「熱いドラマは、最後にやって来ますからな」

「今日は嵐の前の静けさだったんですな?」

「竿が曲がりっぱなしでは、腕がそんなに持ちませんぞ」

「いや、まったく」


ワハハハハハ!


まったくコりてない中年2人であった。




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8月21日 隠岐の島 大森島

2018.09.17(Mon)

朝4時に目覚め、支度をして船に乗る。

今日は最終日。

着替えやらが入ったリュックと、島へ持ち込んだオキアミブロック用の大型クーラーも船に積み込む。

少し風があるだけで、台風19号の影響はほとんどない。

九州南部に向かっているようだ。

やはり四国の磯では釣りができなかっただろう。

暗い中、船が磯へ近づく。

荷物を前に寄せ、下ろそうとした時、船長に呼ばれる。

「こりゃイカンな~、エサ釣りは難しいわ。どうする?」

どうすると言われても、さっぱりわからんので、船長にお任せする。


「川になっとるわ~、ハハハ!」(船長談)


で、そのまま下ろされた。(^^;




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「釣りにならんかったら、呼んで~」


と言いながら、去って行った・・・





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どこじゃ! ここは!

大森島の北とか何とか言っておったの。





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後で確認すると、ここらしい。

潮通しの良さそうな、いかにも釣れそうな場所である。





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ここの先端の左端に下ろされたのだが、足元の海面は鏡のようになっている。

潮が足元にぶつかって右へすっ飛んでるようだ。





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高い所から見ると、右端を少し回り込むように流れている。

これは左に釣り座を取ると、数秒で右に曲がりこんでしまう。

とてもフカセにならんので、右の足場を調べる。





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少し明るくなって釣り座を決めた。

ここから流すしかない。





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朝日を浴びながら準備をする。

気持ちいい風が吹いているので、今日はパラソルは必要ないだろう。





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準備が終わり、朝弁を食べる。

朝飯を抜く人もいるが、私は朝しっかり食べる。

快便の秘訣である。

快便過ぎて困る事も多いが、人の少ない磯へ行くと、そんな心配もない。

クセになりそうな快楽ではあるが、緊急以外の時はなるべくしないように心がけてはいる。





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まずはお清めじゃの。

朝日に向かって、日本海へ聖水を飛ばす。





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日が差すと、後ろの崖からミンミンゼミが鳴き出す。

こんなところでメスを誘うとは・・・ワシもやってみたいのう。





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チャカ着けした場所を振り向くと、ナニパクがジグを投げている。

重いジグは中年の敵だ。

ルアーロッドを長時間振り続けるのは体力的にキツイ。

それで何も来ない時は、さらに疲れる。

やはりエサ釣りの方が、中年男の体にはやさしい。



さ、目の前の流れに仕掛けを乗せるか!


パラパラパラパラ・・・速い・・・

100mほど流すと、そこから円盤が続いている。

ラインの出るスピードが、速くなったり遅くなったりする。

右からの潮とぶつかっているようだ。

軽い仕掛けだと右に弾かれて岸に寄って止まる。

重い仕掛けだと本流に乗ってどこまでも一直線に流れる。

右の引かれ潮が下に潜り、本流の上は右に滑っているようだ。

う~ん、この状況ならカゴの方がいいだろうな・・・

コマセは右に弾かれると効いていないので、何も来ない。

本流も来ない。

だが釣れる。





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おブリ様のお子様が!

仕掛けを回収している時に喰いついて来るのだ。

海面を引かれるウキや針を追って、パシャパシャと跳ねてアタックするのが見える。

お兄様やお姉さまを呼んで来んか!

お父様、お母様は呼ぶなよ。

負けるから。




後ろで雄叫びが聞こえる。


うお~っ!


ナニパクが悔しがっておる。

ナブラがあったので、ペンシルを投げたらヒットしたらしい。

初日のとは比べ物にならない引きだったが、バレたそうだ。

イカンぞ!

デカいのを釣らねば!





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と、自分はこんなのを釣ってはポイしている。

しかしあまり期待していない。

日が昇ってからわかったのだが、右側は岸から根が浅く張り出して伸びている。

たとえオオモンをかけても、寄せて来られない。

潮の具合といい、フカセでは難しい。





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それでも青い空と海に向かって、仕掛けを流すのは楽しい。





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300m巻いたPEラインをここまで出すのは、こういう場所でしかできないからだ。

ただ、何も喰わないので、回収がむなしい。

何より疲れる!





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流れモが多いので、ウキに引っかかって回収が重いのだ!


本流にうまく乗ると、たまにアタリがある。





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カンパチ様のお子様が!

青モンしかおらんのか!





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ここは先端部の右端。

左の方がチャカ場で、あまり距離がないけどそっちの方を見に行ったら、コマセを撒いてないにもかかわらず、エサ取りがうじゃうじゃいる。

なぜ上流にそんなにおるのだ!

イカンのう~





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聖水も元気がなく、下に垂れるのみである。

昔は斜め上に飛んで行ったもんだが・・・





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前下がりの足場なので、とても疲れる。

座って流すが、釣れるモノは同じ。

あまり時間がないが、目の前に見える根を狙ってみるか。

3号竿を仕舞い、1.5号竿に細いラインで仕掛けを組む。

最後に半島回りの仕様でやってみよう。

デカいクチブトでも釣ってやろうではないか!








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くわっ!





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むおっ!





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む~ん・・・





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隠岐の島が終わった・・・



魚はいるに違いないが、よう釣らんかった!



昨日、二股島の隣の磯にテントを張って泊まった釣り人3人を回収に向かう。

荷物の受け渡しをしていると、ナニパクが気付いた。

「日吉丸のステッカー貼ってますぞ!」

日吉丸とは、伊豆半島入間の渋谷船長の渡船である。


「楽竿さんじゃないですか!」


と、一人から声をかけられる。

最初わからなかったが、何度か入間で一緒の磯に乗った方であった(笑)

確かフカセだけじゃなくて、ルアーも振ってた方では?

川吾でも一緒で、途中で磯替えしてたような・・・牛根行ったんでしたっけ?

しかし奇遇ですなあ。

こんな遠くの地で、隣の磯に乗ってたとは。

今日の隠岐の島の釣り人は、関東人のみであった(笑)





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七類港へ戻り、ここでお会計。

2泊3日、目いっぱい釣りをして、宿泊、弁当、ビールも入れて 31,000円。

こちらの釣りは関東よりずっと安く上がりますな。

入間の常連さんとは、ここでお別れ。

温泉入って、そのまま東京へ向かうそうな。

タフじゃの~、また入間でお会いしましょう(笑)


我々はここで魚を処理して、車を出す。





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かめやに立ち寄った。





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店で水道の栓を借りて、道具を洗う。

旅先でこういうお店があると、とても助かる。

そのままだと、車の中で腐る(笑)

こちらの道具で珍しいモノを少し買って、宿へ向かった。





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まだ夏休み中なので、自炊できる宿は結構満室。

安いゲストハウスにやって来た。





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台所で魚をさばき、料理じゃ。





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イサキの香草焼き、カワハギとイサキの煮付け、ヒラマサとシマダイのサシミ。

ヒラマサは半身だけで十分な量である。

ほとんどナニパクがキープした魚たちだ。

さすがオカズ釣り師。

私はキープ魚、ナシじゃ!



「今回はキビシかったですな」

「流れの中にエエモンがおりませんでしたな」

「また今度リベンジですな」

「いいシーズンにリベンジですな」

「日振もリベンジせんといけませんぞ」

「リベンジする場所がどんどん増えて行きますな」

「増える一方ですな」

「いや、まったく」


ワハハハハハ!


リベンジせんでええように、釣らんか!



ヒラマサのしゃぶしゃぶがウマかった。





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8月22日 出雲大社

2018.09.22(Sat)

朝7時過ぎ、ゲストハウスを出た。

ナニパクとはここで別れる。

私は高松へ帰るが、彼には別の目的があるようだ。

なに、温泉?

遊び三昧じゃの!

ま、お互い気を付けて行きましょう。




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近くなので、出雲大社へ立ち寄った。





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まだ早いためか、参道には誰もいない。





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以前一度来たことがあるが、誰もいない朝の参道はとても気持ちがいい。





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ここまで来るとさすがに少し人影が見える。

すでに気温が上昇し、汗が噴き出て来る。





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御本殿を裏から見る。

なんとなく神話の雰囲気がありますなぁ・・・





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外周には、いくつかのお社があり、それぞれ名前が付いている。

立札の説明を読みながら、なるほど~と感心し、1分後には内容を忘れる。




さて、ここに来たのには目的がある。

今年の初魚、タカノハダイを釣ってから、どうも調子が良くない。


釣れんのだ!


しかも釣りを予定すると海が荒れる!


これは呪いがかかっておるに違いない。


タカノハの呪いだ。


ツヨシの呪いもかかっておるに違いない


ふふ・・・ここでお祓いすれば、間違いないじゃろう!

なんせ、大国主命大神(オオクニヌシノミコト)じゃ!

タカノハなんぞ、吹き飛ばしてくれるわ!

ツヨシもじゃ!





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さっそく祈祷受付所に入る。

・・・だれもおらんな・・・受付の方が3名いるだけだ。

どうやればいいのか聞くと、申込書を書くように言われた。

うふふふ・・・まず、呪い退散やろ・・・それに爆釣祈願やろ・・・オオモンが釣れますようにというのも入れとくか、くくくくく!





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なんですとお!

願意ごとにカネがかかるんかあ!

しかもこれは何?

一件につき、5千円8千円1万円以上というのは?

松竹梅のようなもんか!?



むう・・・これは願い事は一つに絞らねばならんのう。

しかも、項目には「呪い退散」なぞ、見当たらん。

海上安全が近いかもしれんが、ちょっと違うような気がする。

その他のカッコ内に書こうかと思ったが、マジメな項目を見ていると、ちょっと恥ずかしくなった。

受付の方に聞いてみると、項目について説明して下さった。

なるほど・・・5分後にはすべて忘れてしまったが、基本であり万能らしい、「家内安全」に決めた。

まさかここで、タカノハの呪いについて説明するわけにもいかない。

金額はもちろん一番安い5千円



あ、しまった。

8千円や1万円以上にすると、どう違うのか聞くのを忘れた。

だが、「お気持ちです」と言われそうな気がする・・・




御祈祷の時間が決まっているようで、それまで外をうろつく。

けっこう外国人がおりますな。

ガイドさんが連れ歩いており、観光地化しているようである。

カップルもいますなぁ~

縁むすびのご利益もあると聞くが・・・あんたらホンマに、その相手でええんか?

後悔せんか?

よ~く、考えんとイカンで?

などと失礼な事を考えながら受付まで戻ると、首から何やら下げるモノをかけられ、すぐに拝殿に案内してくれた。

ん?・・・・ワシだけ?




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「どうぞお好きなところにおかけ下さい」

こんな広い場所にワシ一人か!

一番前の真ん中に座ると、しばらく待つように言われた。

まあ、ここで一番後ろに座るのも、なんだか変だろう。

クーラーの効いた部屋は涼しく、静かだ・・・






20180822010.jpg

やることがないので、スマホでパシャパシャやっていると、3名(4名?)入って来た。

名前をなんて言うんだろう、いずれにしても神職の方である。

巫女さんも1名おる。

これから始めると言われ、神妙にする。

ここでスマホをいじったり、撮影するのは、ちょっとはばかられる。

太鼓を叩き、横笛を鳴らし、聖徳太子みたいなかっこうをした神職が何やら唱え始める。

何を言っているかわからんのだが、時々私の名前が聞こえる。

しまった・・・やはり「その他」タカノハたいさ~んとか言ってもらえばよかったと後悔する。

平安時代の基準で美人と思われる巫女さんが、鈴を振ってその場でくるくる回る。

なるほど~、神聖な場所でチンピクしないように配慮しているわけですな?

大変失礼でバチ当たりな事を考えながら、顔がニヤつかないように必死でこらえる。

かなり丁寧な御祈祷が終わり、お札とお神酒を頂く。

といっても、車なので飲めないと言うと、形だけでいいそうな。

外に出ると、八足門という所を中に案内される。

一般参拝者はこの門の外までだ。

そこから御本殿に向かって拝むそうなので、一人で恥ずかしいが、やってみた。

たしか出雲大社は、2礼4拍手1礼だったはず・・・

で、これで御祈祷は終わりだ。





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両親と家内にお守りを買って駐車場へ帰る。

出雲大社はお守りの種類が少なかった。

鬼のように種類を揃える神社もあるが、ここはちょっと違うみたい・・・


どちらにしても、これで呪いが祓われたじゃろう!

これからは爆釣間違いなしじゃ!

ニヤニヤしながら、高松の実家に向かって車を走らせるのであった。




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8月22日 帰省

2018.09.25(Tue)

出雲大社を出てからは、寄り道せずに瀬戸大橋を通って高松の実家に帰った。

特別書くような事もないのだが、記録のためにアップしておこう。

夕食は両親を連れ出して、寿司屋に行く。

スシローだが。

3人で他愛のない話をしていたが、いつ東京に帰るのか聞かれたので、明後日出るつもりだと返す。


台風が来てるけど、帰れるのか?

ええ!?


釣りが終わったら、天気予報など全然気にしていなかった。

すぐにスマホで確認すると、台風20号が四国に向かって来ておるではないか!

そういえば19号のすぐ後ろに、なんか台風がくっついて来てたのう。

明日23日の夕方には暴風雨圏に入るらしい。

急遽、明日の昼に出発する事にした。




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次の日の午前中、3人で墓参りに来た。

瀬戸内海の見える山の斜面にある。

以前は、そのうちここに入るのだろうと思っていたのだが、ムリかもしれない。

生活の拠点が東京だし、長女は東京に就職、長男はまだ学生だ。

ほとんど手入れに来られないだろう。

墓の移転は最近社会問題にもなっているようだし、後々手間をかけさせるのも子供たちがかわいそうだ。

いっそ伊豆の海にでも散骨してもらうか。

磯でコマセに混ぜてもらってもいい。


シマアジの骨の一部になって、海を泳ぎ回るのだ!


・・・タカノハやイスズミのババになるのはイヤだのう・・・





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お土産に魚を買って帰ろう。





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む!

手ごろな大きさのアコウがあるのう。

煮付けでは家族全員に当たらんので、みそ汁にしてやるか。





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これは高すぎる・・・ブランドが付くと価格が跳ね上がるのう・・・





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みんなベラはポイするが、瀬戸内のキュウセンは高級魚だ。

子供の頃はよく食べたのう。





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大きくなってオスになると、ちょっと値段が上がる。

昔はこれがよく釣れたのだが、最近は茶色のササノハベラが増えた。

まあ、あれも唐揚げにするとウマいのだが・・・みんなポイするようだの。

そうだ、今度からベラが釣れたら、持ち帰って料理するか。

意外と美味しいという事を、世に広めてあげよう。



オセン(スズメダイ)もエサ取りでイヤがられるが、あれはとても美味い。

昔、釣り上げたオセンを食べてびっくりした覚えがある。

美味いというか、とても美味い魚なのだ。

今度アレが湧いたら、サビキで大量に釣り上げてやるか。





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サワラも大好きな魚だが、時期的にもうちょっと後だのう~





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これものう~・・・

きれいな水の海で釣ったヤツなら持ち帰って食べてもいいが、これはどこのかわからん。





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これはいつでも美味いのう!

今度、釣り上げて食べるべし!





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むう・・・御五神島で釣る予定だったお魚が・・・(あくまで予定だ)

さすがにええ値段しとるわ。


結局、アコウ、マナガツオ、マダコと、香川産のだけを買ってクーラーに入れた。

いいお土産ができた。(釣らんか!)



さて、時刻は昼の1時過ぎ。

すぐに出発せんと、鳴門大橋が通行止めになってはシャレにならん。

交通情報を見ると、すでに二輪車は通行止めになっておる。

うどん屋に入ってセルフでかきこみ、高速に乗る。

まだ晴れているが、風が強くなってきた。

50キロ制限の鳴門海峡大橋と明石海峡大橋を通り、無事に本州に渡れた。

もう大丈夫だろう。


新名神の宝塚北S.A.に立ち寄ってみる。





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おお、宝塚の衣装が展示されておる。





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グッズも売っておるではないか。

これはファンにはいい気分転換になるサービスエリアじゃのう。





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む!

ベルサイユのばらサイダーか!

ファンにはたまらん飲み物じゃのう!

が、もっと売るには、別のネーミングがええじゃろう。


「オスカルの聖水」


これじゃ!


別のファンが競って買い占めるに違いない。





トイレットペーパーもあるのか!

オスカルの顔の部分をしり穴に当てて・・・ハアハア・・・





20180822025.jpg

と思ったら、ブラックジャックか!

ピノコではのう~




リフレッシュしたところで、帰路を急ぐ。

走る車も少なく、高速道路は空いている。

台風は徳島に上陸したようだ。

伊勢湾岸道も強風でハンドルを取られる。

台風の東側は風が強いらしいから、気を抜けん。

前を走るキャンピングカーが重心が高いからだろうか、左右に大きく揺れ動いており、倒れそうで怖かった。

安全運転に徹し、深夜に東京へ到着した。

途中のS.A.の交通情報で、伊勢湾岸道が通行止めになっていた。

ギリギリじゃったの~



今回の帰省が終わった。

釣り3日間、実家20時間・・・釣りの方が長かったではないか!




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Author:楽竿作者
釣り歴36年だけど、磯は初心者!
房総、伊豆半島、三宅島、八丈島に出かけています。

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