竿かけに革命を起こす! 「試作 1」

2013.10.03(Thu)

試作01




設計では、大きさ等を決めていませんでした。 というか、決められませんでした。
基準がないので、まず常識的にY字受けの大きさを決め、シーソー部を型作ります。

材質ですが、鉄では当然ダメです。
錆びてしまうからです。
近所のステンレス屋に行って、ちょこちょこと必要な分だけ購入してきました。

sisaku01001.jpg

これは現在の写真ですが、当初はそのつど買っていたので在庫はほとんどありませんでした。

sisaku01002.jpg

現在の切断機です。 当初はそのステンレス屋の、大きい切断機で切らしてもらっていました。自分でも安いのを買ったんですが、そのうち壊れてしまい、一応メーカー製のこれを購入、今も使用しています。

sisaku01003.jpg

グラインダーで、切断した断面のバリ取り、面取りをします。

sisaku01004.jpg

穴あけはボール盤です。 最初は個人用を1台買って使用していましたが、色々な寸法に開けていると、いちいちセッティングするのがすっごく面倒!
もう一台、もう一台と買っているうちに5台になっちゃいました。
プロ用は高くて買えないので、個人用の安いヤツばかりです。 それでも使用していると、中国製のよくわからんメーカーのは精度が悪く、リョービやマキタとは比べるべくもありません。

sisaku01005.jpg

曲げ加工などには欠かせない万力です。 何にでも使える便利なもので、まさになくてはならない道具です。 でかくて重いものがいいですね。

sisaku01006.jpg

ネジ類。 頭の形がナベ、皿で、長さの違うものを多種類使用します。
その他プライヤー、ドライバー、ノギス、やすり、レンチ等の工具も入れています。

以上の写真は、現在の私の部屋横にあるサンルーム。 当時は場所も工具もこんなになく、必要な材料だけを買って、ちまちまと試作をしていました。

最初の試作から20年以上が経過しているため、初期のものがあまり残っていません。

sisaku01007.jpg

バランスを取るために、穴を位置を変えて開け、実験しています。
上の写真は、シーソーの位置決めに使用した部材です。

sisaku01008.jpg

これはアーム後端の位置決めに使用した部材です。 ネジでミリ単位の変更ができるようにしてあります。

sisaku01009.jpg

もちろん、すんなりと行くわけはなく、失敗の連続です。 これはまだ使用できるかな~、と思って残していた部材です。
実際は数倍の失敗作を、使いまわして捨てています。 もったいね~

これにも増して部材を消費しまくったのは、これです。

sisaku01010.jpg

そう、アームです。
ステンレスはあまりに硬いので、曲げ加工がめちゃくちゃ難しい!
ホームセンターで売っている、園芸用の柔らかいアルミ線で最初は作りますが、これでは柔らかすぎて、実際に竿をかけて実験する事ができません。

ジュラルミン線材を買ってきて使用しますが、ステンレスほど硬くはないものの、曲げにくいのでバーナーで熱しながら曲げます。
これがまた難しいのです。
鉄は赤くなって、徐々に柔らかくなり、曲げられるのですが、アルミは赤くなったと思ったら、いきなり溶け落ちるのです。
何度失敗したことか・・・

大体の形が決まると、一番上の写真の右上部に写っているように、円柱鉄材に鉄鋼ビスをねじ込んで万力に固定、これに巻き付けるようにバーナーで熱しながら、同じ型を作れるようにしました。

で、作っては試験、作り直しては試験・・・
延々とこれを続けます。 自分でもよく根気が続いたなぁと感心しちゃいます(笑)

やっとアームの形が出来上がったのですが、手製の曲げでは、左右が正確に対象形となりません。 びみょ~に形が違うんですわ。

で、これだけは、実物をステンレスの線材加工をしている工場に持ち込み、3次元の曲げ加工をしてもらいました。

ここまで簡単に書いて来ましたが、実際は大変でした~!
なにしろお手本がないので、手探りでやっていくしかありません。
 
頭に来て、しょっちゅうほったらかしにしていました(笑)

アームの形を決めるまでに、1年以上かかったと記憶しています。
もちろん、仕事の合間にやっていたので、時間もかかったのですが・・・

「試作 2」につづく



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竿かけに革命を起こす! 「試作 2」

2013.10.04(Fri)

試作02





外注のアームが出来上がると、それに合わせてシーソー部もバランスを取りなおさなければなりません。
まず、設計でシーソー後部におもりが必要かどうか、実際に試してみました。

sisaku02001.jpg

古い実験機です。 用途がないので、そのまま残ってました。
一目瞭然ですが、この二つの違いは、見た目だけではなく、動作に現れます。

そんなの当たり前? でも実験って、結果以上に大事なことを学ぶのだと、私は思っています。
あ~だこ~だ言う人は、山ほどいますが、実際にやってみる人は少ない。
仕事でもそうじゃないでしょうか。



シーソー前部が上向きになっている時は、後部おもりは必要ありません。
しかし、前部が下方に向かいだした途端、アームが開く力が弱くなり、戻りにくくなる。 ついには、Y字受けに重量がかからなくても、アームは開かなくなります。

やはりおもりは必要です。
では、どのくらいのおもりが必要なのか?

実際に釣りに行って、竿先を少し下げる事はよくあります。 というか、その方が多い。
では、その角度ですが、堤防から釣る場合の常識的範囲を-20°と考えました。
それ以上は必要ないと決めたわけです。

どこかで線引きをしないと、めちゃくちゃ重くなってしまいます。
シーソーもあまり後部を長く取ると、使いにくい。

で、いろいろと組み合わせて試験し、出来上がったシーソーが、これです。

sisaku02002.jpg

な~んだ、なんとなく普通じゃん、なんて言われそうですが・・・
シーソーの回転軸の位置、前後の重量バランスなど、細か~く部材や位置を変えて実験しまくったんです~。
なんせ、位置が1cm変わると、まるっきりバランスが狂うんですわ。

途中でやめようかと思いました(笑)

これで一番重要な部分が出来上がりました。
あとはこれを取り付ける台座です。

「きっかけ」で記したコンセプトの4番目、

4.簡単に収納・展開でき、持ち運びできるようにする。

です。
これは脚の折り畳みを考えればいいだけで、特に新しい技術は必要ありません。
既存の仕組みで出来るはずです。

ただ、ここまで苦労して作り上げるものですから、

「せっかくなら、かっこいいものを作りたい!」

希望03

そうだ! 超合金ロボみたいなやつにしよう!(笑)

台座の製作に取り掛かったのでした。

「試作 3」につづく



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竿かけに革命を起こす! 「試作 3」

2013.10.05(Sat)

試作03





土台の部分は、特に新しい技術は必要ないので、工夫をするだけです。
ある程度頭の中で設計し、適当に部材を組み合わせて作りましたから、失敗作がごろごろ発生しました。

sisaku03001.jpg

ありえない形のものも存在します。(笑)

使えそうな部分は、切断したり削ったりしながら使いまわしていますので、あまり形として残っていません。

とうとう途中で、見取り図を製作、その通りに作りました。
初めから図面引きゃあよかった・・・

sisaku03002.jpg

これは現在の最終形です。
で、この通りに作ったものが、これです。

sisaku03003.jpg

シーソー部を除いた、土台部分です。
これに取り付けると、竿受け部は、こうなります。

sisaku03004.jpg

U字溝ではなく、2枚の板を平行に組み合わせました。
え?なぜって?
決まってるじゃないですか。 ステンレスの板をU字型に、きれいに曲げるなんて、私には無理だからです(笑)

sisaku03005.jpg

このように、角度も変えられるよう、接続しました。

では、これがどうなるかと言うと、こうなります。

sisaku03013.jpg


なんか写真じゃ、よくわかりませんね~。

動画にしてみます。

「試作 4」につづく



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竿かけに革命を起こす! 「試作 4」

2013.10.07(Mon)

試作04







何度も工夫して、かっこよく作ったつもりなんですが・・・
自分ではイケテると思うんですが・・・
自己満足かもしれませんね(笑)

いいんです、自分のために創ったもんですから。

この形になるまで、もう少し大型だったんですが、なるべく小さくなるように、何度か作り直しています。
オールステンレスなので、重いですし。
これで約1.5kgあります。

「軽いといんじゃない?」
っていう事で、超ジュラルミン(アルミ)で作ってみました。

sisaku04001.jpg

展開するとこうなります。

sisaku04002.jpg

これは今のよりも前の、少し大きいバージョンですが、結果としてジュラルミンはダメでした。
軽すぎて安定しません。
なにより、たわむんです。
頼りなくて、実際に釣りには使用できないです。

やっぱりステンレスがいい!

クーラーやミニチェアーに座って、右手が自然と下りる位置に竿があるよう、高さを設定しています。

竿を持つのは、仕掛けを上げたり投入する時、魚を上げる時だけで、あとはこれにかけて置くだけ。

使用前後四コマ01

楽ちんです~

あ、アタリが来た!
さっと竿を上げてアワセるだけです。

楽なので、「楽竿(らっかん)」と名付けました。



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プロフィール

楽竿作者

Author:楽竿作者
釣り歴36年だけど、磯は初心者!
房総、伊豆半島、三宅島、八丈島に出かけています。

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