5月23日 神津島 恩馳群礁 ベンケイ

2016.05.28(Sat)

ふふ、今日から二日連続で釣りに行くのだ。

当初、イナンバ予定だったが、うねりがあるので、神津島回りとなったのが残念。

なかなか行けんの~




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下田から賀寿丸に荷物を積み込むが、みんなイナンバがダメなので、あまり元気がない。

神津島に到着し、船長が各グループに乗りたい場所を聞いて回る。

あんまり離れたとこをリクエストすると、めんどうだろうと思い、他の人がどのあたりに乗るか聞いてみる。

タダナエ、恩馳も行くよとの事。

ん~、じゃあ、恩馳行くわ!

船長が、わかりましたと、あまり浮かない顔で返事をする。

不吉なものを感じたが、深く考えなかった。



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今日は海王丸も出ており、恩馳群礁にはそこそこの人数が入っている。

私はベンケイに乗った。




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一昨年のちょうど同時期に、目の前のヨシツネに乗った。

あの時は短い釣り時間だったが、良型の尾長たちで楽しめた。

さて、今日はどうかの~

コマセを1発打って、海中を観察すると・・・

うおっ、タカベとイスズミが群がっとる!

が、まあ流れもはっきりしとるし、タカベは避けられるだろう。

一昨年も同じような感じだったし。

違うのは、流れの向き。




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ヒラッタイに石物師が3人竿を出しているのだが、ここをかすめるように流れている。

こりゃ、ジャマになるのう・・・




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で、すぐに反対側の、恩馳本島向きに釣り座を移す。

海水は澄んでおり、お魚がよく見える。

エサ取りを避けやすく、尾長がよく釣れる。




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こんな型のヤツがな!

ここはどこじゃ!

神津島の誇る、恩馳群礁だろうが!


釣っても釣っても、無尽蔵に小尾長が上がる。

賀寿丸が見回りに来たが、何も来ないわけではないため、ここに居座る。

ん?

ヨシツネに乗ってた人も、ここから見える磯に乗ってた人も、底物師以外の上物師は、みんないなくなってしまった・・・全員、磯替えしたみたいだ。


釣れんのかい!


粘ってるのは、私一人か!




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相変わらず、コッパ尾長ばかりが連れ続けるので、ダレてしまった。

座って釣りをする。

日光がギラギラと照りつけ、気温がぐんぐん上昇し、頭が痛くなってきた。

熱中症になってはたまらんので、用意してきたスポーツドリンクを飲みまくる。

一番の薬は、ええ型の尾長が釣れる事なんじゃがの~

ちょっといい引きが来たと思ったら、こいつだし・・・




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茶色に塗って、偽チヌ師さんに持ってってあげようかの~

でもクーラーが臭くなったらイヤだしの~

ビニールに入れて、クール宅急便で送りつけるか?

送料着払いで・・・などと、磯の上で独り言を言いながら一人で笑う。

むなしいの~




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タカベは、もっと暑くなって脂が乗ったら、持って帰ってやるんじゃがの~

その後、あ~んな事や、こ~んな事をやっても、結果は変わらず・・・





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これが一番大きい尾長だった・・・

イナンバの道具立てだったので、60センチのタモ枠を用意してたのに、一度も使わんかったではないか!


帰りに船長が、「恩馳、今は調子よくないんだよ」


それで朝、変な顔してたのか・・・


わかっとったんなら、先に言わんかい!


「次回、場所は船長にオマカセにするわ・・・」

「それがイイネ~ ニヤリ」

・・・その勝ち誇ったようなニヤリは、どういう意味じゃ!



まあ、人のせいにしてはイカン。

よう釣らんかった自分の腕を呪うべきだの。


真っ赤に日焼けし、汗とコマセの臭いで、ハエがたかる格好のまま、下田のマックスバリューで買い物をする。

異臭を放ちながら、主婦の間をウロウロとさまよう。

ふふふ・・・臭いやろ・・・

変質者の喜びを味わいながら、明日の朝食と弁当を物色する。





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夕食は、イカのにぎりと、牛タン弁当。

シャワーでさっぱりした後、テレビとビールでくつろぎながら、今日のビデオをPCで再生する。

見るべきところがないやんか・・・

ま、明日じゃ。

明日はもっとエエ日になるじゃろう。


相変わらず、人の別荘を、我が家のように使うのであった。


明日は、さらなる試練が待っているとも知らずに・・・。




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5月24日 南伊豆 入間 川吾

2016.05.30(Mon)

昨日の神津島はダメであった。

フィールドは違うが、入間は入間なりに楽しめるだろう。

そう思いながら、一人で川吾に乗ったのである。

濃い霧が出ており、視界がひどく悪い。

コマセを打ち、仕掛けを入れると、すぐに持って行かれる。




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お~、気持ちええの~

濃い霧に囲まれた川吾は、隔絶された別世界のようだ。




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型は小さいが、雰囲気がええわい。

30までのメジナが、3連発。

この調子で行くと、今日はなかなかの型も見られそうだ。


ん?

足元に鳥が寄って来たな。

ふと沖を見ると・・・




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おわぁ!

た、大群が!

こいつらがワシャワシャと近づいて来る。

我先にと、コマセに突進してくる。

ウキもつつかれる。

で、あっという間にこうなった。




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道糸にからみついた3羽と、付けエサを潜って喰った1羽を合わせ、4羽が上がってきた。

やめてくれ~!

たしか一昨年か一昨々年、この時期に大瀬へ行って、鳥に囲まれたが、今日は比べ物にならないくらい数が多い。

こ、これはイカン!

とてもじゃないが、釣りにならん。

海面に浮かんでいるだけでもジャマになるのに、こいつらは水に潜ってコマセや付けエサを喰いまくる。

人を全く警戒せず、からみついたやつを放してやっても、全く逃げない。

・・・フカセはあきらめよう・・・

調子がよさそうだっただけに、残念だ。


昨日、浅い岩場の恩馳だったので使わなかったが、実はいろいろと付けエサを持って来ている。




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キビナゴじゃ!

ふふ、これでおいしい根魚ちゃんを釣り上げるのだ!

オモリ通しを作り、遊動にしてキビナゴを底に沈める。




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加賀根に向かい、エギングロッドでアタリを待つ。

わくわくするの~

お、さっそく竿先がビンビンしとる。

根魚ちゃんかぁ!




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お前か!

キビナゴも喰うんかい!

気を取り直して、再投入。

・・・またベラが来た・・・




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だんだんと霧が晴れてきた。

幻想的な海である。

良い景色を堪能させてもらって、癒されるの~

お、そうだ。

フカセの竿で、キビナゴを上層に入れておこう。

何か来るかもしれんしの~




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のどかでいいですな。




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置き竿2本、とても川吾での釣りとは思えませんな。

まあ、トリがいるから仕方ありませんな。

エギングロッドの穂先を監視しつつ、流しのウキを見る。

ふふ、ウキが流れに乗って、そのうちドキュンと・・・ん?

ウキどこ行った?

お魚がかかったのか!

すぐに巻き上げようと、ドキドキしながら竿めがけてダッシュ。

んんん~?

あんなとこにウキが・・・そのすぐ横でトリが泳いでおる・・・

お前が潜って、キビナゴ喰うたんかい!

案の定、仕掛けを上げると、トリもグァグァ言いながら上がってくる。

きさまぁ~!

針を飲んでたらどうしようかとビクビクしていたが、幸いクチバシにかかっておった。

もう上層はヤメじゃ!

根魚だけにしぼる。




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お前以外の根魚じゃ!

オレのキビナゴを返しやがれ!

キビナゴがダメなら、これはどうじゃ!




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イカのゲソだ。

スーパーで、ゲソや剣先の部分だけを安くパック売りしとるからの。

そういうのを見つけた時、たくさん買って冷凍してあるのだ。




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ほれ、喰いつけよ~、先っぽにチョン掛けじゃ。





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またお前かい!

なんでも喰うんかい!

クッ・・・・こうなったら、アレを出さねばなるまい・・・

ゲソと来れば、ユムシだろう。

ふふ、この間の残り2本を、冷凍してあったのだ。

クーラーからごそごそとパックを取り出すと、ああっ!




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ぶ、ぶよぶよになっとるではないか!

しかも、黒く変色しておる・・・

皮には張りがなく、押すと中を黒い液体が動く・・・

ま、まあ・・・付けてみるか・・・





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う~ん・・・まるでだらけきった、玉袋のようだ・・・

いや、もしかしたら、しぼんだのが好きな年増魚がおるかもしれん。

それっ   ぼっと~ん。

・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんも来んの~

これでは構想が崩れてしまうではないか!

あとで、イカゲソと組み合わせて、猛アピールさせるつもりだったのだが・・・





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こういうのは無理だな・・・

横にだらんと情けなく倒れたままでは、喰いつきも悪かろう。

元気のないババァ魚を狙ってみるか、とも考えたが、やめた。



針から外し、海面に投げ捨てる。

ほれ、喰え、トリよ、ごちそうじゃ。 ポイッ




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まるで公園のコイのように、すぐに喰いついた。

しばらくクチバシでつついていたが・・・・

ああっ、ポイしやがった!





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すかさず、2羽目が喰いつく。

これもしばらくクチバシでバシャバシャやっていたが・・・





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おいっ!

喰わんのかい!

きさまら~、なんとゼイタクな事をするんじゃ!

ぶよぶよユムシがかわいそうではないか!

まるで自分の事のようで、悲壮感が満ちる・・・

おのれ~、どうも最近、食いつきが悪いと思ったわい。





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ふと、対岸の加賀根を見ると、フカセの釣り人が竿を置いていた。

トリに囲まれておるの~

不憫じゃの~

自分の不憫さを棚に上げ、人を憐れむのであった。


仕方なくゲソで続け、ベラの合間に1尾だけまともなのが喰いついた。




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30センチはあろうかというカサゴだ。

こいつはなかなか重くて、引きましたな。

・・・お持ち帰りは、これだけかい!


こ、これでは帰れん!

今日も泊まって、明日もやるぞ!


明日は、さらなる試練が待ち受けているとは、知る由もなかったのである。


3日目につづく




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5月25日 南伊豆 大瀬 カンムリ 前編

2016.06.03(Fri)

今日、入間はMFGの大会で、貸し切りなのだ。

トリで大会の運営は大変だろうの~


で、久々に大瀬にやって来た。

午前3時半過ぎに到着したら、もう他の釣り客が3人来ていた。

大倉丸の事務所はまだ開いておらず、入り口前のベンチでタムロする。




「今年もトリが出たそうですな。」

「ええ、昨日の入間は、大変な事になりましたわ。」

「じゃあ、今日は大瀬もダメかもしれませんな。」

「今日、入間はMFGの大会で、40人くらいが参加するらしいですよ。」

「40人がコマセを打ちまくるなら、トリにとっては天国ですな。」

「トリが全部、あっちに行くかもしれませんな。」

「こっちには来ないかもしれませんな。」

「そりゃ、助かりますな!」

「あっちの人たちはかわいそうですな!」

全員「わはははははは!」


人の不幸を尻目に、自分たちの幸運を喜ぶ、人でなしの集団であった。


あれ?  携帯がない・・・

あ! 別荘で充電したままだった!

どうしようかの~、取りに帰ると、往復20分かかるし・・・まあ、ええか。

今まで、磯で携帯使う事なんて、ほとんどなかったし。

今取りに帰ると、他の人に迷惑がかかるしのう。



これが最悪の選択となったのである。



乗船名簿に記入し、まだ薄暗い中、船に荷物を積み込む。

3人は黒根と牛ケ瀬に乗ると言う。

私は目立たない磯で、根魚ちゃんを狙いたい・・・一応、上物もやりますわ。

とリクエストすると、船長がとりあえずここでやってみて、とカンムリに乗せてくれた。




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磯に乗り、大倉丸をパチリ。




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黒根に向かって、大倉丸は走り始める。

これでここらあたりはワシ一人で独占じゃの~





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どんどん離れて行くの~

・・・・・・ん?

なんか足りないような・・・・

・・・・ああああああっ! 磯バッグがない~~~!

ウキもリールも、朝飯、昼飯も根魚ちゃん用の仕掛けも、ぜ~んぶ入っとる磯バッグがない~~~!




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ま、待ってくれ~~!

カンムリの先端に向かって走りながら、カメラをパチリ!

写真撮っとる場合か!

携帯もないんやで!


おお~い! おお~い!


腕をブンブン振り回して、叫びまくる!

ピョンピョン飛びながら、必死で腕を振りまくる!


おおおおお~~~い!


ああああ~~~~

・・・無常にも、船は牛ケ瀬を回って消えてしまった・・・

くっっっ!

車の中から出さず、船に積み込むのを忘れてしまったに違いない。

落ち着け・・・落ち着くのじゃ。

なんとか連絡する方法がないか、考えるのだ。

近くに釣り人が乗ってたら、携帯で連絡してもらう手もある。




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牛ケ瀬方面には、人がいるが、遠くて声など聞こえるはずがない。




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大瀬港方面には、誰もいない・・・

たとえいたとしても、声が届かない。

YMCAのように、体で文字を作って、会話するか?

「OOKURAMARU YONDE」(大倉丸呼んで)

真剣にどうやって体を曲げるか考える。


・・・伝える人がおらんではないか!

イカン!

完全にパニクっておる!


見回りは9時頃か・・・リールがないから釣りにならん。

まだ4時半前ではないか!

それまで寝てるしかないのか!


呆然と立ち尽くすしかなかった。




腹減ったのう・・・


ん?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヤバい!


は、腹が痛くなってきた!


しまったぁ!


尻ふき紙も磯バッグの中ではないか!


こ、これはイカン!


竿ケースに、替えのパンツは入っているが、尻ふき紙がぁ!


応急処置として、尻穴部分を、岩の突起に押し当てる。

三角木馬のような岩にまたがり、途方に暮れた。


これからどうすべえ・・・


後編につづく



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5月25日 南伊豆 大瀬 カンムリ 後編

2016.06.06(Mon)

携帯電話と磯バッグ、両方とも忘れるとは、いったい何を考えておるのか。

ウキやリールがないので、どうしようもない。

何のために、もう1泊したのだ!




もしかしたら、私がけんめいに腕を振り回してるのを、渡船から見たかも・・・

「喜んでるみたいですな。」

「よほどあの磯が気に入ったんですな。」

「よかったですな。」

などと話してたのかもしれない。


むう・・・ライジャケの笛を吹いたら気付いたかも・・・



などとくだらん事を考えながら、しばらくぼ~っとしていた。

よし! 頭を切り替えよう!

こんな事、めったにないだろう。(ほんとか?)

渡船が見回りに来るまで、今あるものを使って、楽しんでみようではないか!

幸い、三角木馬、もとい、岩でババ穴を押さえていたら、波がだんだんと引いて行った。

ライジャケには、少し道具が入っている。

ハリス、針、ガン玉などの小物を使うのだ!


ハリスに針を結び、そのまま手持ちで放り込んでみるか。



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少しでも重い方が、飛ぶだろう。

一番重い針を選択。

3号ハリスしか入っていなかったので、これの先端に針を結ぶ。




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うふふ・・・最も原始的な釣りじゃのう。

クーラーに付けエサだけは、いっぱい入っているのだ。

そりゃぁ!

ハリスを引き出し、海に放り込む。

ああっ!

と、飛ばねえ!

磯際に落ちてしまった。

むお! 引っかかったではないか!

引っ張ったら切れてしまった・・・

新しい針を結びなおし、今度は大遠投じゃ。




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チャランボにスプールを刺し、簡易リールにする。

ちなみに、下に散らばっているコマセは、昨日か一昨日入った釣り人のものだろう。

きれいに流してほしいもんじゃの~

ハリスを引っ張り、後方へ移動。




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針から20センチほどの場所を持ち、遠心力をつけて思いっきり投げる体制で、磯際へダッシュ!!


うぉおりゃぁぁ~~!

ピトッ


・・・2mほどしか飛ばんではないか!

まあええか。

コマセを、磯際に1発だけ打つ。

おお~、近くで見るとよくわかるけど、針の付けエサって、あんなに早く沈むんだのう。

コマセのオキアミとは、まったく違うの~


ドキュン!ぶちっ!


ぐあっ  右人差し指の第一関節が、ラインで切れるかと思ったわ!


いきなりラインを引っ張られ、一瞬で切れてしまった!


手で釣ったことないから、感覚的に魚の大きさがわからんけど、メジナのアタリだ。

一気に下へ持ってったが、なんせ竿のようなしなやかさがない。

あのスピードに、手が追い付かないので、ラインが一瞬で切れたのだろう。

これはイカン・・・メジナを手で釣るのは無理じゃ。



・・・何も手で釣る必要などないではないか。


竿にハリスを結べばええだろうが!




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というわけで、プロテック1.7号500のガイドにハリスを通し、一番手元のガイドに結び付ける。

穂先に結ぶと、竿の特性が生かされんような気がするからの。




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ノベ竿じゃ。

磯際にコマセを打ち、右から左に流れる外側に付けエサを放り込む。

長さがないので、手をいっぱいに伸ばして、ラインを張り気味にしてゆっくりと沈める。


ドキューン! ぶちっ!

ぐあっ!


ここ、デカいのおるやんけ!

ノベ竿では、無理じゃ!


む、切れたからハリスが短くなったの。

結ぶガイドを、一つ上の節に変える。

よし、も一発来い!


ドキュキューン!ぶちっ!

ぐあああっ!


また切られた~!

た、楽しいではないか!

ハァハァハァ・・・どこかの変態釣り師のような息づかいになってしまった。


よし、ではもっとハリスを長くして、竿を立てられるようにするか。

ん?

・・・来たぁ! と、トリが!



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おまえら、入間の大会へ行ったんちゃうんかい!

海の中には、コマセに寄って、小さいエサ取りがたくさん見え出した。

付けエサも取られ出した。

イカン・・・超近距離しか狙えないので、メジナはもう無理だろう。

ならばエサ取りを釣って遊んでやろう。




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付けエサをオキアミからイカの小片に変える。

コマセでトリをあっちに寄せ、そのスキに付けエサを目の前に放り込む。

それでもすぐにエサを取られる。

で、針の少し上にガン玉を付けてみた。





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お前がエサを取ってたんか。

しかしアタリが微妙だの~

竿先に、コツンと来ると、それ1回でエサがなくなる。

ハリスが不自然なふやけ方をしたときにアワセると、かかってくる。





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コイツはアタリが派手じゃの。

ビビビンと来れば、コイツだ。


キタマクラを8匹、スズメダイを5匹釣り上げてやったわい。

ふふ、キタマクラマスターにレベルアップじゃぁ!

キタマクラをポイしたとき、ちょうどトリの目の前に落ち、そいつが喰らいついた。

おい、それ喰うたらイカンじゃろうが・・・

一口では入らないので、バシャバシャやっとるが・・・

あ、腹を裂いて、内臓引っ張り出しやがった。

3羽が奪い合いしとるの・・・

大丈夫か、お前ら?

注意して見てたのだが、みんな元気いっぱい、変化はない。

コイツらには、フグの毒は効かんのか?

右から左に潮が流れ続けているのだが、ふと見ると、2羽がそのまんまの状態で沖へ流されていく。

休んでいるのか、フグを喰ったヤツらなのかは、不明だ(-_-;)

しびれて飛べんのか?





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もうトリでいっぱいである。




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ほとぼりが冷めるまで、一服じゃの~

セブンイレブンでタバコ2箱買ったら、無料で付いてきた缶コーヒーを飲みながら、景色を楽しむ。

一応、遊べているので、余裕が出てきた。

朝イチの絶望感は、もうない。

コマセはあまり使えないと思っていたので、昨日の残りを使っているが・・・

昨日か一昨日、ここに入った人のコマセが足元にいっぱい広がっている。

帰りに流しとけよ~


なかなかトリがいなくならないので、ちょっと場所を移動して、先っちょにチャランボを打つ。

まだコマセを打ってないので、慎重に1発だけ打ち込み、付けエサをオキアミに変えて投入する。




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やっとメジナが釣れた~!

コッパだが、この状況では大変うれしい。


よしよし、もう一発来い!


ドギュギューン!ぶちっ!

ぐあっ!

コッパ以外は無理じゃぁ!

そんな事して楽しんでたら、知らぬ間に9時を過ぎていた。



見回りの大倉丸のエンジン音が聞こえてきた時は、涙が出そうになった。

遭難者の気分だ。

船長に頼んで一度港に乗せて帰ってもらう。


気付かなかったと、しきりに謝るが、船長はまったく悪くない。

100%、忘れた私が悪いのだ。




やはり、車の中に磯バッグが残っておった。

アホやの・・・



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で、それを持ってもう一度カンムリに帰ったのであった。

船長が、他のもっと潮通しの良い磯に替わる?と言ってくれたが、まだここでまともな釣りをしていないので、残りの時間、あらためて再スタートする事にしたのだ。




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ふふ、3号竿に、胴突き仕掛けで根魚ちゃんを狙うのだ。

下から、カニ、イカゲソ、キビナゴをつけ、放り込む。

なんかオモロイもんが来るじゃろう。




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ちっともオモロウありませんわ!


根魚を狙っていると、トリはどこかへ行く。

そのスキに、コマセを打ち、仕掛けを放り込むと、メジナが釣れる。




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こんなサイズだが、2投すると、すぐにまたトリが戻って来るので、集中できない。

で、また根魚狙いにすると、トリがいなくなる。



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ユムシをつけてみた。

先一昨日買ったやつなので、イキが悪い。

すぐにぶよぶよユムシに変化してしまう。




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だらけ玉袋状態になると、トリも喰わんので、当然何も来ない。

やはり、イキの良いモノじゃないと、食いつきが悪いの~




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底、上を繰り返しながら、釣りをするので、集中できん。

トリさえおらんかったら、まともにメジナを狙えるんだがのう・・・


ウツボをもう1本追加し、今日の釣りを終えたのであった。



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何のためにクーラー3つも持って来たのか!


3日間でお持ち帰りは、カサゴ1尾・・・




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煮つけにしたが・・・デカすぎて身が固めだった・・・



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5月31日 南伊豆 入間 三ツ根

2016.06.09(Thu)

この間は、不完全燃焼だったにもかかわらず、燃え尽きて真っ白の、あしたのジョーになってしまった。

今回こそ、トラブルなくウハウハにならねばのう~

ふふ、入間にやって来たぞ。




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オレだけかい!

広い駐車場に、私の車だけがポツンと停まっている。




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日吉丸の客は、当然私一人。

他は出船なし・・・広い入間、オレだけのもんじゃぁ~!

選び放題なので、船長がぐるっと磯を回ろうと言う。

今日は海が穏やかで、どの磯にも乗れそうだ。

お、牛根もよさそうだの~

船を牛根付近に停めて、しばらく船長とダベる。

「ほらほら~・・・・もうトリが偵察に来たよ・・・」

そう、トリを嫌がって、客が来ないのであった(笑)

まあ、どこもトリが来るだろうから、どこでもいいのだが・・・

もったいないような気もするが、ここはあえて、なんでも狙える港近くの三ツ根にした。

湾奥に引っ込んでるから、トリにも見つかりにくかろう。




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今回は石鯛竿を持って来たのだ。

と言っても、リールはアブ7000に10号を巻いた、えせ石物師仕様である。




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砂地に向けてちょい投げと、フカセも用意してきた。

そう、今日は何でもええから、おいしいお魚を釣るのだ!




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フカセを始めると、すぐにコヤツが来た。

いつもは、来るな~!と、言うところだが、今日は違う。




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石物仕掛けに、つけるのだ!(笑)

そりゃ行け~!

広地に向かって、遠投する。


ドッボーン・・・おお、そこそこ水深があるのう・・・手前よりは浅いか。

手前に引きずると、35号のオモリがゴリゴリ・・・岩場じゃな、よしよし、ここでええわ。


今度は別の竿で砂地にちょい投げじゃ。

12号のジェット天秤に、投げ釣り仕掛けをつけて放り込む。

もちろん、2セット150円の、安売り仕掛けだ。


よし、ではまたフカセに入るか。

コマセを1発打つと、足元のえぐれから、デカい影が4~5匹出てきた。

おっ! 今日は素直に出てきたの~!

ウキと針だけのシンプル仕掛けで放り込むか!

大急ぎで仕掛けを作り直し、コマセをもう1発打ち、放り込む。

オキアミの白い影が、すぐに消える。

おお、こんな水面下で!

ビシッスカッ

・・・エサないやんか・・・

おかしいの~・・・・・・ん?




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か、カワハギとフグが水面下で乱舞しとる!

おのれ~、見とれよ~

ああっ! 石鯛竿が、ちょんかちょんかしとる!

竿を立てると、重い!

おおもんかぁ~!




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おまえかぁ!

お約束のウツボである。

上げた時、ベラを頭から飲んでおったわ。


おっ!

ちょい投げもちょんかちょんかしとるではないか!

急いで竿を上げる。

・・・3本針、全部切られとる・・・フグかい!


フカセに戻ると、水面いっぱいにコイツがぁ!




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サバ子が出てきたか!

むう・・・ならばこうじゃ。




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ベラよりもアピール度が高いじゃろう。

行け~!  ドッボーン。

放り込んでおいて、フカセに戻る。



なんとかコマセで打ち分け、コッパメジナが上がり出す。

大きくなってほしいからの~、お前らは付けエサ免除で逃がしてやるわい。


おおっ! またまた石鯛竿がちょんかちょんかと!





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またお前かぁ!


仕方がない、次じゃ。

またサバ子をつけて放り込む。

ふ、フカセじゃな。

しかし忙しいの~、ちょい投げはヤメじゃ。

疲れすぎる!


じっくりとフカセの世界に入るかの。

あれ?

潮が止まった。

アタリも止まった・・・メジナの。

相変わらず、サバ子とフグだけは元気だ。




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今日は放り込むクーラーがないのう・・・今度また一緒に来んとイカンのう、フグおじさんと。

石鯛竿を上げると、サバ子がいなくなっていた。

ワイヤーハリスだけが、グルグルとキンク状態。

まだまだヤツがおるんかい・・・

ではエサを変えてやるか。



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ゲソ・・・イカのゲソじゃ・・・

サザエやヤドカリなど、持って来てないからのう・・・最初から石鯛など狙っていないところが寂しい。

フカセもぱっとせず、キープするのはカワハギのみ。

ここのカワハギは、型もデカい。

が、家族4人分あればいいので、4尾キープしたあとは、ポイじゃ。

今は卵を抱いとるし。

お昼過ぎに、放置していた石鯛竿を上げる。

ん? なんかついとるのう・・・




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アカハタがついとったわ!

33センチと、ちょっぴり小型だが、やっぱりゲソじゃ!

こ、これでユムシと組み合わせたら、クエが来るんちゃうか!?

などと、またアホなことを考えながら、次はユムシを持って来る事を決意したのであった。

イキのいいユムシをな。


水面をサバ子が覆っているので、はるか潮下に仕掛けを超遠投・・・仕掛けを張ってなじませてから、コマセを付近に1発だけ超遠投する。

ドキューンといいアタリで、ええもんが上がってきた。




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これも33センチの尾長だった。

しかし離島の尾長とは体形が違うの~

ぶくぶくに太っとるやないか。

釣り人のコマセを喰いまくっとるな?

いつもなら持って帰るが、明日は離島、ポイじゃ。

あっちでいくらでも釣れるじゃろう。

これが大きな間違いであったことに気付くのは、明日の夕方である。




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しかし・・・このカワハギ、デカいの~ うちわみたい。

テレビでやっとるカワハギ狙いの船には乗れんの~


別荘(私のではない)に帰る途中、堤防でヤエンをやっている人を見かけた。

いろいろと話を聞かせてもらう。

「面白くてやめられんね~。若いころは磯やってたけど、今はこれにハマってますわ」

活きアジの仕入れ先によって、持ちが違うという。

むう・・・ハマるとヤバいので、1時間ほど談笑して別れた。

別荘の持ち主に電話すると、「ええ? ついこの間行ったばかりじゃないの?」

そう、行くときは、行くんじゃ、ワシは。

わけのわからん事を言って、早めに寝たのであった。


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プロフィール

楽竿作者

Author:楽竿作者
釣り歴36年だけど、磯は初心者!
房総、伊豆半島、三宅島、八丈島に出かけています。

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