釣りババの道 「最終部」 ~出すなら、出しきれ!~

2015.05.01(Fri)

「ついさっき、トイレでババをしたのに、また腹が痛くなった。」




そんな経験がおありだろう。

人類が負う宿命、「二度ババ」である。

が、釣り人には、


「恐怖の二度ババ」


と表現するのがよろしかろう。


「二度ババ」は、一回目の中途半端なババ出しに起因する現象である。



釣り人の朝は、あわただしい。

朝飯、荷物の積み込み、着替えなど、集合時間が迫るなか、ゆっくりとババをする時間がない。

そこで、中途半端に出して満足するという愚行を犯してしまうのだ。


「少しでも出した方がよい。」


という考えは完全な誤りである。



図解しよう。


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緊急事態におちいるのは、大体このようなババ構成の時だ。

「ゆるババ」が、腸の中でグルグル言っているのに、出口では固いババが通せんぼをしている。




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時間がないからと、この「固ババ」を出して、切り上げるという間違いを犯す。

栓の役割をしていた「固ババ」がなくなったのである。

「ゆるババ」が出口に押し寄せ、ゲートである尻穴に、少しでもゆるみが出れば、容赦なく漏れ出て来る危険な状態となる。

固ババがあるうちは、スカしっ屁ができる。
が、この状態では、屁をすると、大参事になる可能性が高い。

腹痛の原因となる、ゆるババが残っているのであるから、その後の展開は容易に想像できよう。


予兆はある。

少しずつ、しかし確実に忍び寄って来るのである。

そしてそれは、渡船前に集合した時から始まる。



「む? まさか・・・いや、さっき出したばかりではないか。 そんなはずはあるまい。」



今までに幾度となく犯したこの甘い認識から、なかなか抜け出す事が出来ないのが、人間の愚かさであろう。

深層では「ヤバい!」と理解しているにもかかわらず、「大丈夫だろう」という自分の希望的甘測に判断を委ねたこの瞬間が、破滅への第一歩なのである。

本来ならば、ここで大事を取って、再度トイレに行くのが望ましい。



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大型の渡船であれば、トイレが完備されているため、問題がない。

船中のトイレ前には、健常な釣り人が座ったり、だべっている事が多いのだが、彼らを押し退けて個室に入る気力が必要である。

後顧に憂いを残すのは、厳に慎みたい。

が、このような船は少数派である。


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出船時間ともなれば、複数の渡船が磯を目指して疾走する。
(参考写真:南伊豆・入間)


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このように先に着いた船から客を下ろすので、遅れた船の釣り人には、いい場所がなくなるのだ。
(参考写真:三宅島・三本岳・マカド根)


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だからトイレに行って、みんなを待たせて出船を遅らせるなど、あってはならないのである。
(参考写真:三宅島・漁港)

第一、漁港に都合よくトイレがあるわけもなく、不安を抱えたまま、なし崩し的に船に乗り込む事になる。

そう、地獄へのステップ・インである。


港を出た船の揺れとともに、腹痛の波が押し寄せ、脂汗が浮いて来る。

そんな釣り人の見分け方がある。


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普通はこのような握り方であるが・・・

ブルブルと震える指が白くなるほど握りしめていたり、


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揺れる船上であるにもかかわらず、足を交差していたら、間違いなくババ待ち人である。

同じ磯に上がって、ババ友になるもよし。

ババ場の情報交換をするもよし。


「あのぅ、もし。 腹が痛いんですかな?」

「ええ、もう、ガマンできませんわ。」

「実は私も危ないんですわ。」

「お互い、ツラいですな。」

「いや、まったく。 ハハハハ・・・はうっ!」



なるべく静かに磯に渡りたいのだが、チャカ付けできない時は、飛び移らなければならない。


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着地と同時に漏らさぬよう、尻穴に力を入れ、つぼめておく事が肝要である。
(参考写真:三宅島・新鼻・ハナレ)


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また、荷物の受け渡しにも注意が必要である。
(参考写真:八丈島・一の根・T.S.氏)

この、力が入る瞬間が危険なのだ。




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一瞬の気のゆるみから、「しまったちゃん」になる可能性が高い。
(参考写真:この時、T.S.氏がもらしたというわけではない。)


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先頭に立たず、後ろから荷物の移動を手伝うよう、あらかじめ位置取りをしておこう。
(参考写真:神津島・二八)


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渡船客が少数であれば、多少の無理もきく。
(参考写真:南伊豆・入間)


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せんちょぉ~~!
どこでもええから、はよ下ろしてくれ~~!
(参考写真:南伊豆・入間・渋谷船長)

そう言えるためにも、普段から船長とのコミュニケーションを大切にしたい。

ババ研の学徒ならば、船長との信頼関係が強固に築かれているものである。


最も近い足場に、単身飛び移り、船が他の客を下ろして回った後で、回収に来てもらうのがいいだろう。
その際、尻ふき紙を忘れないよう、注意されたい。

釣り場的には、いい場所がなくなってしまうかもしれないが、「残りものには福がある」。

幸福感に浸って、新たな磯に下り立つのは、実に気持ちが良い。



「出すなら、出しきれ!」


古来、言い伝えられてきた格言である。

こと、ババに限っては、「残り物には福がない」のである。



今までの数回の記事で、「釣りババ」と「磯ババ」の両語が登場してきたのに気付かれた方も多かろう。

磯ババとは、磯釣りにおいてのババ事象である。

だが、釣りは磯だけではない。

渓流には、渓流の。

サーフにはサーフの。

湖沼には湖沼の。

それぞれの分野で、その環境でのババ事情がある。

季節、地方によって、それは変化し、釣り人は対応を求められる。

あらゆる釣り分野において、ババマスターになる事は大変困難であり、まだ到達した者はいない。

緊急事態である事は共通だが、瞬間的に状況を判断するのは難しく、普段から、最悪を想定して準備を進めておく事が肝要である。

備えあれば患いなし。

道具入れに尻ふき紙を入れておく事はもちろん、替えパンツを忍ばせておくのも、賢者の知恵と言えよう。




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釣りババ道・・・それは底なしの修羅の道である。



最終部 <完>




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5月3日 房総 大房岬 マスマ島

2015.05.06(Wed)

ゴールデンウイークは、どこも人がいっぱいなので、釣りには行かないつもりだった。

が、どうしても海に行きたくなったので、日帰りでちょいと出かける事に。




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早朝4時半ごろ、バイクにダンゴの道具を積んで出発。

午前中だけちょこっとやるつもりなので、ダンゴも少ししか持って行かない。


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この時間は高速も空いていて、わずか1時間半で、房総半島は館山の手前、大房岬の駐車場に入った。


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磯への降り口まで、汗だくになってたどり着く。

そこから、急な階段を下りていく。
行きは、帰りの辛さなど考えずに下りていく。

この間、「もう来んぞ!」と、誓ったばかりではないか。

アホですな。


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磯に出ると、マスマ島が見える。

今日はどこも人が多い。
が、ここへ来るのは、ドM しかおらんだろう。



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マスマ島の渡り口に、おボラ様のご遺体が!
ふ、不吉な・・・


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で、磯でダンゴの準備完了~

堤防は、人でいっぱいになるだろう。
磯も、楽なとこは、いっぱいだろう。

で、ここなら一人でゆっくり釣りができると考えて来たのだが、正解だった。

だ~れもおらんわ。

・・・それだけ私がアホなんやろうな・・・

などと考えながら、ダンゴを放り投げる。


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ここから、渡船で渡るサメ島が見えるが、3人ほど乗っているようだ。


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第一投で、カサゴが釣れた。

小さいのでポイだが、これでPBがなくなったので、一安心である。
(※PB・・・パーフェクトボウズの略)


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しばらくして、竿が結構曲がって上がって来たのは、いい型のカサゴ。


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おお! 27センチもあるではないか!

これはチヌよりずっと高いぞ!

これや! 今日はチヌよりこれや!


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が、このサイズばかりが上がって来る。


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こんなのも・・・

ちなみにキュウセンは、瀬戸内海では、今や高級魚である。

他の地方では食べないようだが、青い成魚は、マルナカ(スーパー)で1尾500円ほどで売っている。

一度焼いて、一晩置いてから、ネギと一緒に煮魚にすると大変ウマいと教えてもらった事がある。

最近はキュウセンが減って、茶色いササノハベラが増えたようだが・・・


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持って帰ろうか迷うのも来るが、さっきのような大きさのが釣れん。


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お昼頃、いきなりデカいのが来た!

1.5号のドライマックスが手前から大きく曲がる。

なかなか上がって来んやないか~!

ここまで釣りに来た甲斐があったちゅうもんや~


ば、バレた・・・


・・・うおおおおお~!


もう帰る~!



・・・この間も、バレて終わりにしたような・・・

来る時に見た、おボラ様の呪いか?



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カサゴの腹には、カニ、エビ、タコが入っていた。

ええもん、喰うとるの~


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潮位が80センチを超えると、シューズでは渡れず、ウェーダーで行くか、ロープで岩を超える必要があるので、もしここに行く方は、ご注意を。

・・・誰も行かんか・・・


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上りの途中に、「弁財天の洞窟」というものがある。


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小さな社が、下の方に見える。

・・・とても降りて見る勇気がない。

一度、ここで夜釣りをしてみたいのだが・・・誰か一緒に来てくれんかな・・・


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荷物は軽いが、上りはキツい。


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毎度毎度、もう来ないと誓うのに、やっぱり来てしまう。

人が来ない磯が好きなのだが、辛いの~


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来る時、わかっているはずなのに、後悔してしまう。


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まだか~!


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やっと着いた時には、帽子から汗がぽたぽた落ちている。

展望台でしばらく休んでから、駐車場までがまた長い。


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途中、家族連れがキャンプ場ではしゃぐのを横目に見ながら、とぼとぼと歩く。

こんないい季節にキャンプせんと、厳しい冬にせんかい。

去年の3月、ここでのキャンプは寒かったのう。

夜はテーブルに、霜が降りるような季節にしてこそ、真のキャンパーじゃ。

ブツブツと独り言を言いながら、汗を垂らして歩く。


往きの道を帰るのは、駐車場に上る最後の階段で死にそうになるので、距離は長くなるが、迂回しよう。


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あれ? こんな上りの道だったっけ?
ま、すぐ終わるだろう。



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続くんかい!


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上り切った炊事場で、ゼイゼイ言いながら一休み。

水道で、頭から水をかぶる。

キャンプやハイキングの人達だろうか、こちらをチラ見して通り過ぎて行く。
まるで関わりたくないとでも言いたそうな態度である。


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途中、上から北ケイセンを見る。

釣り人でいっぱいやんか。

楽しちゃ、イカンぞ、楽しちゃ~。

汗水垂らして、釣り場まで行かんかい!

あ、それでもこんな釣果?

いや、一本取られましたな~、おじさんの負けですわ~

独り言を言いながら、駐車場までたどり着いた。


まだ時間が早いので、帰りの渋滞は大したことなかったが、アクアラインは混んでいた。

バイクで来てよかった~


夕方には道具も洗い終わり、晩飯の用意だ。

息子は塾の合宿でいない。
家内は結婚式。
娘は外で食べる。

一人分しか魚がないので、よかった。


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まるごと食べるには、煮付けが一番。



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ウマかった~

ごちそうさん。




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05月08日 銭洲群礁 中ヒラッタイ (前編)

2015.05.12(Tue)

ふと思い立った。

「今まで行った事がない、とんでもない所で釣りをしたい!」

しかし、飛行機で行くような遠くへは、日程的に難しい。

近場、しかも日帰りで行けるような所はないか。
まあ、計画だけでもと、色々調べた。

で、決めた釣行場所は、「銭洲(ぜにす)」だ。




ちなみに私、ブログとは、日記のようなものだと思っている。
だから1泊2日の釣行なら、1日ずつ2回に分けて書いている。
2泊3日なら3回だ。

今回は日帰りなので、本来ならば1回の記事だが、とても長くなりそうなので、2回に分ける事にした。

というのも、ネットで銭洲を調べたが、情報が極めて少ない。

他に行く予定の方々の参考になるかもしれないので、なるべく詳細に書く事にしたのだ。

もっとも、釣りの内容は、下手なので参考にならず、雰囲気だけになるかもしれない。
また、私の乗った場所の限られた情報のみである。

それでも、こんな場所があるのだと、紹介の意を含め、恥を忍んで事実や感想を、写真と映像を入れながら、つづって行こう。



まず、銭洲とはどこにあるのか?

名前はよく聞くものの位置がよくわからない。

「南の方の、遠いとこ」くらいの認識である。


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伊豆半島の南約75km、神津島の南西約36km、伊豆諸島の西の端らしい。

こんな何もない海のど真ん中に、低い岩が突き出ている岩礁との事である。


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グーグルマップに、岩礁がちゃんと写っている。


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この大ダルマ、小ダルマと、


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ヒラッタイと呼ばれる岩礁群、


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ネープルスと呼ばれる岩礁群の3カ所が、銭洲群礁である。


空撮本を見ると、釣り場の対象魚が書かれているが、やはり実際に行ってみないとよくわからん。


銭洲へ行く釣り船をネットで調べると、たくさんあった。

主に神津島からである。
銭洲が神津島に属しているからだろう。

が、毎日出ているわけでもなく、行く日がどれも不明だ。

電話して頼まれれば行く・・・そんな感じである。


「はっきり言ってめんどくさい!」


唯一、渡船予定表が掲載されているのは、やはり神津島の「賀寿丸」のホームページだ。

5月8日は銭洲行きの予定とある。

下田から、日帰りの往復渡船である。

2日前に電話をして、聞いてみた。

一人で行っていいか? O.K.
コマセに配合粉を使用していいか? O.K.
クーラーを持ち込んでもいいか? O.K.
集合場所と時間、磯上がりの時間などを聞いて、予約した。


渡船代金は、26,000円と、かなりお高い。

少しでも安く上げるために、下田まではバイクで往復する事にした。

この季節、気温も高いのでクーラーは必需品だ。
が、磯バッグ、バッカン、クーラーの3点全部はバイクに積み切れない。

そこで発泡スチロールのトロ箱をクーラー代わりにする。



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明るいうちに積み込みの予行練習をしておいた。

・・・前後長が車体の1.5倍になっとるな・・・

しかも発泡がデカい!
が、お魚が入らんかったら困るじゃろう。

今までの経験では、大きい入れ物を持って行くと、釣れないという不吉な予感が・・・

下田港の集合時間が午前3時半。

仮眠をとって、午後11時に家を出発した。

首都高、東名高速を通り、伊豆の山中を走る。


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結構寒いので、コンビニで温まりながら目的地へ急ぐ。

午前2時半に、下田のシミズフィッシングセンターに到着。

予約解凍しておいたオキアミブロック3枚を、ここで配合粉と混ぜる。


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今回は、V9SP、V10SP、メガミックスグレの、フェロモントリオを使う。


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ふふふ・・・お色気ムンムンじゃろう。

にやけながらマゼマゼし、午前3時に下田の魚市場に到着。

おや、もう荷物の積み込みが始まっている。

バイクを船に横づけし、荷下ろしすると、ポーターのあんちゃんと他の釣り客が船に積み込んでくれた。

ありがとうございます。

すぐにバイクを移動して路上に駐車する。

着替えてると、「早くしないと置いてかれるよ~」と、声を掛けられる。

え?まだ集合時間の3時半前だよ・・・あれ、声掛けたのは船長か・・・

あんたが見てるから、置いては行かれんだろう(-_-;)

少しでも、みんなが釣る時間を長く取ってあげたいという親切心だと思うので、急ぐ。

で、急いでるので、ここでの写真を撮るヒマがなかった。


乗船すると、すぐに船室で横になって眠る。
神津島まで1時間20分ほど、神津から銭洲まで55分ほど、とのアナウンスを聞きながら、すぐに爆睡してしまった。

・・・・・・・・・・

ふと目が覚めると、周りの人たちが、立ち上がってライジャケを着始めている。


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私もすぐに身支度をして船室外に出ると、そこはもう銭洲だった。

カメラを構えられないので、頭にアクションカムを装着して、撮影している。


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まずは大ダルマに、3人が渡礁。


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小ダルマには、2人だ。


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エビ根のしっぽに、3人が乗り、


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頭に2人が乗った。


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外ヒラッタイには3人。


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ネープルスに行って、石山根にはそれぞれ1人ずつが乗った。


最後に私が残ったが、「楽竿作者さん、石物でしょ~、どこに乗りたい?」と、船長がマイクで聞く。


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手をぶんぶん振って、「うわもんやで~!(^^;」

船長「え?その発泡は何?」

私「これ、クーラーの代わりや~!」


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操舵室の横で、どの磯に乗るか相談である。

船長「そこ(大根)に降りて、反対側に歩くと、いいかもよ。」

私「え・・・歩くの?」

船長「歩くのヤダ?」

私「ヤダ」

船長「じゃあ、あっち行くか(笑)」


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で、少し戻って、中ヒラッタイという磯に降りた。


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ここから南を見ると、こんな風景である。

ネープルスの大根以外は、とても低い磯ばかりだ。

今日はナギだが、少し荒れると、被りそうな場所ばかりである。


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賀寿丸は近くで待機しているので、一応安心だ。


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ちゃらんぼを打ちこんで、釣り座を構える。

釣りを開始したのは、午前7時前であった。




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05月08日 銭洲群礁 中ヒラッタイ (後編)

2015.05.17(Sun)

うおっ、少し沖の方に、浮きグレが見える。
投げれば仕掛けが届きそうだが、まあ、とりあえず目の前から始めてみるか。




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コマセにフェロモン、付けエサにもフェロモンじゃ!

生き物には、やはりイロケで挑むのがいいだろう・・・ふふ・・・


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さっそくイロケに喰いついて来たわい!

40オーバーの口太メジナだ。

が、もう産卵も終わり、おいしくないじゃろう。


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ポイじゃ!



仕掛けを入れると、すぐに喰いついてくる。
2投に1回は釣れてくる。

入れ喰いで面白いではないか!


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どれも、40オーバーの口太である。


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同じようなサイズばかりなので、1尾測ってみたら、44センチあった。

普段なら、大喜びするサイズであるが、こうもたくさん釣れると・・・


まったく 「ありがたみ」 がない。


もう口太はいいや・・・

ん?

・・・向うの浮きグレ・・・心なしか近くなったような・・・


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まさか・・・こっち来るなよ・・・


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おいよせ! あっちへ行け! 来るなぁ!



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・・・水道まで入ってきやがった・・・


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一面、浮きグレだ。

竿を水面に入れると、グレに刺さりそうである。

仕掛けを投げ入れると、驚いてバシャバシャ水面を騒がせ、また浮いている。
逃げんのかい!


コマセを入れると・・・


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横から下から、お魚が奪い合い、水面は戦場である。


ここはイケスか!


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口太が空をブンブン飛んで来る。


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産卵が終わってなかったら、持って帰るんだけどなぁ~

太ってるように見えるんだがの~

たま~に、40切るくらいの口太が上がって来るので、それを2枚だけ発泡に入れる。

そのくらいの大きさが一番おいしいと感じているからである。

小さいのを選んで持ち帰るのは、初めてじゃ・・・

この時、大間違いをしていた事に気付くのは、帰ってからこの口太をさばいた時である。
なんとまだ卵を抱いていたのだ。

台所でガックリした・・・卵入り40オーバー、全部捨てた・・・


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こいつも寄って来た。

もう水中はお魚でいっぱいだ。

仕掛けが沈まねえっ

フェロモンが効きすぎたかっ。


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仕掛けが沈む前に喰われるので、アワセは「横」である。

ラインを張って、潮受けゴムか、竿先でアタリを取る。

口太とイスズミが竿を曲げまくり、もう腕がパンパンだ。


エサ取りの口太とイスズミを避けるため、はるか上流に仕掛けを放り込み、コマセの下でなじむようにすると、茶色いお魚が上がって来た。


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40オーバーのイサキである。

測ってみたら42センチあった。
バケモンみたいやな・・・こんなデカいイサキ、初めて見ましたわ。

同じ方法でもう1尾上げ、ヤメた。
食い切れんわ。


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もう右へ投げても


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左へ投げても


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口太とイスズミだらけである。


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太陽にほえる。



「もう来るな~っ!」



ところで、私はカツイチというメーカーの針をよく使っている。
マイナーなメーカーやの~

今回は最初、尾長用の「龍馬針」というのを使った。
細めの軸で、お気に入りの針である。

途中で「閂マダイ」に変えたら、バレやすっぽ抜けのオンパレード。

「あわせちゃダメジナ」にしたら減ったが、針の特性とでもいうのだろうか、場面によっては、とても大事なパーツであると身に染みた。





左からサメが来た。
ここも出て来たか・・・と思ってたら、足元を通り過ぎる時に、気がついた。

サメじゃなく、メータークラスの青物だった・・・

カンパチかヒラマサか知らんが、サメと間違えたくらいデカい。
こんなもん、かけても無理や・・・

中ヒラッタイにいるので、外ヒラッタイと内ヒラッタイがすぐ横にあり、走られてすぐプッツンされる。

その後、何度も目の前を通り過ぎるが、見なかった事にする。

時々、黒い背中のグループが走り回る。
何かわからなかったが、後に魚種が判明した。

大ダルマに乗った上物師が、メジマグロを1尾上げたのだ。

この場所じゃ、かけても上がらんな・・・



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あまりにお魚が多いので、タモを入れてコマセを撒いた。

さすがにデカいのは逃げ足が速く・・・


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コイツが逃げ遅れた(笑)



この場はもう蹂躙つくされている。

夜の歌舞伎町なみの魚口密度で、呼び込みのあんちゃんに引き止められ、目当ての店にたどり着けない感じだ。

無垢なオキアミちゃんが、下へ沈めず、たちの悪い魚どもに食い物にされている。

ビルの屋上から札束を投げ、下で「おれのもんじゃ~!」と、我先に拾い集めている群衆のようでもある。

人間も魚も、本能は一緒か。

ならば、そんなのに加わらない、お大臣を狙わねばなるまい。



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コマセは、外ヒラッタイとの水道入り口外に打っており、そこは金、もとい、オキアミに飢えたお魚でごった返している。

そこで、下流の水道を流すことにした。

ハリスと針を0号ウキで、吸い込み口から潜らせる。

地形のせいだろうか、張っているラインが同じ所でゆるむ。
一時滞留しているようで、そこからしばらくして一気に激流のごとく仕掛けがすっ飛んで行く。


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ガツンと来たのは、小さいが、シマアジであった。


よ~し、もっと来いよ~

と、続けたら、また口太の攻撃が続き出した・・・

流れのなかで喰う40オーバーは、重くて疲れる。



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辛抱強く、お大臣を狙って流してたら、ついに口太とは違う強烈な引きが!


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もう体力が限界に近く、踏ん張りがきかん!


よろけながら期待に胸ふくらませてガンバル。




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お大臣はお大臣でも、外道の親分かい!

真っ白に燃え尽きた、あしたのジョーになった気分である。



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右腕がツってしまった。

もう限界・・・


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海に還れ~!

そしてまた、別の釣り人を悩ませるのだ!
と、暗い呪いを込める。


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中ヒラッタイ南の端も、干潮で足場が出ている。

全体がパセリのような海草で覆われているので、普段はほとんど波が被っているのだろう。

潮下のここから流すと、いい釣りができそうだが、もうその気力がない。


ぼ~っとしながらゆっくり片付けをし、メシを食う。

忙しくて、ほとんど飲まず食わずだった。


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午後1時、磯上がりである。

6時間ほどの釣り時間だったが、初めての銭洲、大変面白かった。


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魚影の濃さにびっくりした。

尾長は釣れなかったが、狙う魚種と立ち位置をよく考える必要がある釣り場ですな。

普段では味わえない、ロマンあふれる釣り場だと感じた。


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神津島へ帰る途中、左舷に恩馳群礁を見る。

昨年、初めて行ったが、ここも凄い釣り場でしたな。


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神津島の右、はるか遠くに、噴煙を上げる三宅島がうっすらと見えた。


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神津島の崖上に、何か建物がある。

・・・落ちたら死ぬで~


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神津島で、泊まりの客を降ろす。

明日もどこかへ渡るんでしょうな。


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船室で寝て、午後4時半、下田に着いた。

船室で寝られるのはありがたい。
釣りの疲れが取れ、さっぱりとして運転ができる。

バイクに荷物を積み込み、一路東京へ。

宿泊しての遠征は楽しいものだが、なかなか日を取れない事もある。

時間は短いが、日帰りで遠征できるこのような釣りもいい。

要は個人の価値観であるが、選択肢があるだけでも、恵まれた環境だと言えよう。


価値観と言えば、銭洲まで来て口太は要らないという感覚は、わからんでもないが・・・

こんなに型の揃ったのが入れ食いになる経験は、そうそうないと思う。

40超えたババイサキを釣る経験も、半島回りではできない。

目の前をメーター青物やマグロが通る釣り場も、めったにないだろう。

素直に、大変楽しかった。

また、こんな夢のような時間を味わいに来るため、普段の生活をガンバロウ。


銭洲への渡船風景である。






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ババイサキの味

2015.05.21(Thu)

銭洲で釣ったイサキ、腹を割くともう卵を持っておった。




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まだ小さいの~

来月末くらいがええんかの~

皮付きの短冊にして、メジナともども、しゃぶしゃぶにしようと思っておったら、イサキ好きの家内が、どうしても塩焼きで食べたいと・・・


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の、乗らんがな・・・グリルに・・・


でろ~んと、はみ出でて、このままでは焼けんな。



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仕方ないので、半分にぶった切って焼いた。

身が厚いので、なかなか焼けず・・・

デカいので身はたくさんあるのだが、味は微妙。

時期が早いのか、デカすぎるのか・・・

やはりイサキは30センチくらいのがええんかの~



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しかし悔しいの~

銭洲の口太が、まだ卵を抱いておったとはのう・・・


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皮付きを、しゃぶしゃぶにしたかった・・・

まあ、これもウマかったからええか。


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卵と腹の身は煮付けにした。

ええとこ取りで、まずいわけがない。


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ついでにシマアジも塩焼きに。

まあ、これをマズイと言う人はおらんであろう。


鬼平犯科帳を見ながら書いたら、何やら変な文章になってしまったわ。

おい、酒をくれ!



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「楽竿ライト2」 予約開始します。

2015.05.27(Wed)

ようやく、試作フィールドテストも終了とし、製造へ移る事にした。




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「楽竿ライト2」として製造する。


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この写真は従来の「楽竿ライト」と「ちゃらんぼアタッチメント」を組み合わせ、ちゃらんぼに取り付けたものである。

機能・動作的には、これで全く問題がない。

「楽竿ライト2」は、「ちゃらんぼアタッチメント」を小型化し、最初から「楽竿ライト」と溶接したものである。

結果、軽量化に成功した。

また、竿の設置角度も、「楽竿ライト2」の方が広いため、カメラの三脚に取り付ける必要がなければ、「楽竿ライト+ちゃらんぼアタッチメント」よりも、「楽竿ライト2」を強くオススメする。



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伊豆半島、房総半島、離島でのテストでは、問題なく動作し、快適な環境を作る事ができた。

動作の感性的な部分にも問題はなく、最終仕様が決まった。



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雨天時、強風時(風速15m)においても、誤動作しない事を確認した。
もちろん、横方向からの強風には弱いため、そのためのセーフティ構造を取っており、従来通り機能している。

現代社会では、とんでもない使用法をして不具合を起こしたにも関わらず、自分のせいではなく、製造元に責任を求める困った人がいるので、あいかわらず、

「強風などの悪天候時には使用しないで下さい。」
「使用中は竿から目を離さないで下さい。」
「製品を使用中、竿やリール、その他の道具を紛失するなどの事故が起きても、当方は責任を負いません。」

などの注意書きが必要だ。

まったく難しい世の中になったものである。


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で、問題は製作数だ。

いったい、いくつ生産すればいいのか?


少数生産だと、製品単価が高くなる。
すぐに在庫切れしてしまう。

たくさん作れば良いだろうと、人は言う。
製品単価が安くなるだろうと、人は言う。
ただ、1000個なんて作ると、数百万~1千万円以上かかる。

そんなお金、出せんわ!


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というわけで、今回は予約を受け付ける事にした。

6月14日まで募集して、発注数にメドをつけ、すぐに在庫切れしないようにする。

消費税がアップしてから、何事も値上がりし、製作コストも上がってしまった。
やむなく、製品も値上がりしてしまった。

今回の製品予価である。

楽竿ライト・・・10,000円 + 消費税
楽竿ライト用ちゃらんぼアタッチメント・・・6,000円 + 消費税
楽竿ライト2・・・16,000円 + 消費税
クーラーアタッチメント・・・5,000円 + 消費税


実物を見て、人は言う。

「単純な構造だね。これなら簡単に、安くできるよ。」

製造のプロも同じことを言う。

「これなら、○○円くらいで作れますよ。」

で、そう言う工場の何社かに、見積もりを作ってもらった。

例外なく、見積もりに時間がかかり、

「すいません、やっぱり××円くらいになってしまいます。」

あるいは、

「××円くらいで製作できます。さらに、金型代が、数十万円かかります。」

話が違うではないか!
全社全滅である。

単純に見えるのは、部品数を抑えた私の設計の工夫である。

ここまで来るのに、最初の試作機から、実に26年もかかってしまった。

しかしかなりのノウハウを詰めこんであるため、精度を求めている。

見た目は簡単そうに見えても、実は作るのが大変なのだ。(特に左右アーム)

これが、外から見えない部分であり、製造のプロでも一目では見抜けないのだろう。



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釣具屋に製品を置こうと思ったら、釣具問屋に流すのが一番であるが、釣具問屋と釣具屋に、中間マージンをごっそり持って行かれる。

製品価格が、今の倍以上になってしまう。

たくさん作って、赤字にしないために製品価格が跳ね上がり、事務作業が膨大に増えてしまう。
まさに貧乏暇なし状態となるのだ。

よって、直販で、この価格でやっていくしかないのである。

ちなみに、以前製作した「ちゃらんぼアタッチメント」は当時の原価が4,000円強だ。
税抜販売価格は、4,800円であった。

・・・アホかと思われるだろう(笑)
試作や、工場との打ち合わせ交通費などを考えれば、大赤字だ。

人はそんな事など知らずに、「もっと安うせえ!」と言う。

たまに張り飛ばしたくなるのを、責める人はいないだろう(笑)

私は自分の創ったもので暴利を取り、ウハウハになりたいと思っているわけではない。

以前にも書いたが、大正生まれの釣り友が使ってくれており、「もうこれがないと釣りを続けられない。」と言われた感動が、製作と販売の原動力なのだ。

人の役に立ち、喜んでもらいたいと思うのは、モノを創る人間の根本的な本音だろう。

昨年いただいた電話の事例である。

「高齢になって、もう磯釣りが辛い。動画を見て、これがあれば、まだ磯釣りを続けられると思って、電話をした。我々のグループ、3人分のセットが欲しい。」

これを聞いた時、涙が出そうになった。

まさに自分が目指した事だったからだ。

残念ながら在庫切れで、お待ちくださるようお願いして電話を終えたが、やっと再販のメドが立った今、たくさんのお待ち頂いている方々との約束を果たせるのが嬉しい。


予約は、ホームページから行えるようにしている。
メールでのみ受け付ける。

発送は今年の10月中旬を予定している。

電話やFAXでは、発送前の連絡に、時間とお金を使いすぎるため、受け付けないので、ご容赦を。

何より、忙しくなりすぎて、釣りに行けなくなるではないか!




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プロフィール

楽竿作者

Author:楽竿作者
釣り歴36年だけど、磯は初心者!
房総、伊豆半島、三宅島、八丈島に出かけています。

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