7月30日 神津島 タダナエ島 ナダラ

2015.08.02(Sun)

1か月釣りに行っておらん。

ここ数年で初めての事だ。

精神と体のバランスが崩れる前に、行かねばならない。

房総でダンゴを投げるか? それとも夕方から半夜釣り?

どこへ何を釣りに行くかを、迷いながら考えるのも、楽しいものである。

ネットでふらふらしてたら、賀寿丸が30日に、神津島回りに行くとあった。

夏の磯か・・・

もうイサキもハタいた後で、ウマくないかもしれんが、離島なら、何かとんでもないもんが釣れるかもしれん・・・

などと夢想する。

そう、釣りはロマンなのである。




ロマンと言えば、私の年代なら、日活ロマンポルノだろう。

今の若者にはわからないだろうが、「普通、そんな事ありえんやろ!」という場面を映像化した、ロマンあふるる映画群なのである。

団地妻などのシリーズが有名だが、こんなシリーズもあった。



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海女さんを題材にしたものだ。

実際の海女さんは、「昔は、お姉さんだったわい」というババアばかりである。

タイトル写真のような若い海女さんが、おるわけなかろうが!

「潮吹海女」「色情海女」「くいこみ海女」「乱れ貝」など、現実の海女を考えたら、想像したくもないタイトルであろう。

そう、ありえないから、ロマンなのである。


ちなみにロマンポルノ群から、現在も活躍している男優、女優、監督がたくさん生まれているそうだ。

ただのエロ映画とは違うのである。


話が脱線してしまったが、男はロマンを追い求めるのだ!という訳で、日帰り神津島釣行である。


伊豆半島下田まで、バイクで行くつもりだったのだが、荷物が多いのと、暑さを考えて自動車にした。

夜中、空いている道を軽快に走り、下田のシミズフィッシングプラザでオキアミ2枚と配合粉2袋を混ぜる。

自室の冷凍庫に残っていた以前のコマセも混ぜ込み、バッカンに入れる。

下田港に午前2時半に到着、船着き横に駐車し、しばし仮眠。


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午前3時半過ぎ、ようやく賀寿丸がやって来た。

少ない釣り客で、共同して荷物を積み込む。


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この船はトイレがあるから、緊急事態になっても大丈夫だ。



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この季節、釣り客は少なく、ガラガラである。

私もすぐ横になり、クーラーの効いた船室で、神津島までの1時間強を睡眠に充てる。

知らないうちに到着し、島で宿泊していた釣り客を1名乗せ、午前6時、他の船と同時に神津島の港を出発した。



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今日はタダナエ島だ。

平段に2名を下ろす。



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ここは松ケ下だろうか、1名が下りた。



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オネエモにも1名。



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で、私はナダラの先端に下りた。



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最後に、すぐ横にあるハナレに1名が乗った。

私を含め、全部で6名・・・少ない・・・釣れとらんのか?

というか、この酷暑の中、磯に上がろうというのだ。

まさに「磯ラー」の6名だろう。

※「磯ラー」については、「こちら」

いつの間にか、自分がこの中に入っている事が信じられん。



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南を向くと、1名が下りたオネエモとの水道があり、



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北はナダラの細長い岬が、陸のタダナエから生えている。



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初めて乗ったとこなので、どこに向かって竿を出すか、30分ほどウロウロし、潮を見て一番釣りにくいであろう、神津島に向かって竿を出した。

左斜め前から潮が足元にぶつかって、右に流れて行く。

右には水中にタナが張り出し、あそこに潜られたら、ラインが切れそうだ。



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ぶつかった潮が下から盛り上がり、足元は反転流が右から左にウズを伴って流れる。

それに押され、向う側に潮目が出来、左から右へと急流が延々と続く。

なんでここにしたんや~!

反対側は、ハナレとの水道で、同じく急流ではあるが、素直に流せそうだ。 浅いとこが終わって、潮も緩んだとこで、ガツンと来るだろう・・・魚種は指定できんが・・・

そこを蹴って、ここにしたのならば、結果を出さねばなるまい!

まったく自信がないが・・・



とりあえず、向うの潮に仕掛けを乗せると、右にすっ飛んで行く。

流れだけで、リールから出る糸が指をバチバチ弾く。

かなり流し、緩んだとこで、喰いついた。

第一投目から、幸先がええわい。



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流れてるので、おおもんに感じられるが・・・



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まあまあのイサキだった。



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が、腹が膨れとらん!

やはり時期がちょっと遅かったようだ。

まあこれでPBは逃れたので、じっくり釣るか。

と、思ったのも束の間。

これからが結構しんどかった。


めちゃくちゃ長くなりそうなので、ここで一度切る。

ロマンの話が余計だったな・・・




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7月30日 続 神津島 タダナエ島 ナダラ

2015.08.06(Thu)

磯に乗った時から、ほとんど風がなかった。

気温は高く、猛烈に汗が出る。

顔を拭いても拭いても、汗が噴き出て来る。

薄曇りだったが、時々直射日光が当たり、まるでサウナに入っているようだ。

本流に入れると、イサキが釣れるのはわかったので、今度は足元の反転流に仕掛けを入れてみる。

ウキが渦に入って、マイマイしている・・・

そんな中でも、コマセを撒くと、魚が寄って来る。

タカベや、デカイスズミなどなど・・・

仕掛けを横に入れ、張っていると、竿先でアタリが取れた。




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美味しいかもしれんが、タカベを狙うのも、面白くない。

今日はとんでもないもんを釣りに来たのだ!

で、マイマイするウキでアタリを取ると、こんなもんが釣れてくる。



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お母さまを呼べ!



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お約束のベラかい。



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どんどんランクが落ちて行くではないか!

何のために赤い竿を使っているのだ!



しかも、太陽が高くなるにつれ、気温もグングン上昇していく。

エサをつけて仕掛けを放り込んだら、汗を拭き、仕掛けを流している間に汗を拭く。

風がないから、まったく涼しくならない。

イカン! 頭痛がしてきた。

熱中症になってしまう!

クーラーから冷えた飲み物を出して、がぶ飲みするが、汗が乾かないので、体温が下がらない。

まったく影がなく、逃げる場所がない。



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オネエモに下りた人は、パラソルをもって来てたようだ。

ええの~~。

冷えたペットボトルを、首筋に当てて体温を下げようとするが、だんだんぬるくなってきた。

釣りどころではなくなり、氷を直接腋の下に挟み、ようやく頭がはっきりしてくる。



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で、楽になったら、釣りを再開するのだが、立っているのが辛い。

クーラーに腰かけて、竿は楽竿ライトにかけたまま流す。

時計を見ると、まだ9時前ではないか!

これはヤバイと思った。

このペースでは、とても飲み物が足りん。

磯上がりは、午後3時。



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取りあえず、家族分のイサキだけ、さっさと釣り上げる。

もう、数は要らん。



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腕やズボンに、潮だまりの海水をかけてしのいでいたが、潮だまり自体が、ぬるくなってきた。

たまらず、下に下りて、新鮮な海水が入っている潮だまりで、体を冷やす。



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靴が濡れると気持ち悪いので、冷えた海水をズボンや、上着の肩から腕にかけて濡らす。

子供なら、キャッキャッとはしゃぐ場面だが、中年は「おう~~、はお~~」と低く唸るのみである。

そんな状態で、とても釣りに専念できない。

時々、釣り座に戻って、海を見ると、海中には何も見えないのだが、立ち上がってのぞき込むと、コマセを撒いてないのに、タカベとデカイスズミが湧いてくる。

公園のコイか!


濡らした腕や足は、風がないので、すぐにヌルくなる。

で、釣りよりも潮だまりで過ごす時間が多くなる。

ここへ何しに来たのだ!



潮だまりには、カニがたくさんおる。

大きいのから小さいのまで、回りはカニだらけだ。

フカフカの海草の上を、まるで花畑ではしゃぐ少女のように、小さいカニが遊んでいる。

そいつをパッとさらう(笑)



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脚をもいで半分ほどにし、針にかける。

狙いは、ブダイか石物。

これで真っ黒に群れを成すエサ取りを気にしなくてすむ。

足下に潮が当たってるので、石物が最有力である。

2号のウキに2号のオモリを付け、ズドンと沈める。

渦に巻かれて、ウキがクルクルと回りながら左に進み、やがて本流に乗って右に走る。

コマセも足元に撒きまくる。

これを繰り返し、もうカニが死んだかな?と思った時、ウキが沈んだ。



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うりゃ~~!

何度も下に突っ込み、やっとレマーレがきれいに曲がってくれた。

重いが、メジナほどは根性がない。



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立ち上がる気力がなく、クーラーに座ったままタモ入れする。

まるで堤防だ。

すまんな、レマーレ。 今までコッパやベラばかりで、腹が立ってただろう。



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が、これならよかろう(笑)

41センチのイシガキダイが釣れた。

うむ、タダエサで、おいしい大きさの石もんが手に入ったわい。


さらに日が高くなり、気温もどんどん上がっているようだ。

もうほとんど釣りをする気力がない。

動悸が激しくなり、息も上がっている。

身の危険を感じた。

本当にヤバイ状況になり、船長に電話して上がろうと思った時、賀寿丸が平段の方に向かうのが見えた。

こっちにも来るはずなので、すぐに片付けを始める。

案の定、平段の釣り人を乗せ、こっちに回って来た。

「もう帰る~!」と叫ぶと、船長が上がって来て、撤収を手伝ってくれた。



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5人は、12時過ぎに撤収したのだが、オネエモに乗ったパラソル根性釣り師は、残って続けた(笑)

船が走り、その風で生き返る。

クーラーの効いた船室は天国である。

神津島の港に入り、3時ごろの出船まで船室で横になる。



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そのまま寝続け、4時過ぎに下田に帰って来た。

他の釣り人も、イサキとタカベをお土産にしていたようだ。



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浄水場の横で、魚のウロコを打ち、ハラワタを抜く。



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コマセが半分以上残ってしまったが、これは袋に詰めて持ち帰る。

もちろん、冷凍して次に使うのだ。 もったいない。



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イシガキダイの腹には、コマセと貝殻が詰まっていた。

狙われず、ぬくぬくと上物師のコマセを喰いやがって~

パンパンに太っとるやないか!



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うむ、一家4人のお土産には十分ですな。

コンビニで氷を買い足し、帰るとするか。



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全身が塩と汗でベトベトなので、クーラー全開の車内で、体を拭く。

おお~! 冷た~い!

首筋、腕、足、ついでに陰部も拭いてやった。

ぐおっ!

あ、あそこが痛い!

昔、少年時代に使用した、タムシチンキの苦しみがよみがえる。

息を吹きかけたり、もう一度拭いたりするが、ヒリヒリ度マックス!

イソギンチャクがしぼんだように小さくなっているのに、熱いではないか!

うおお~っ!と、うなりながら、運転席で腰を浮かせて、くねくねもだえる。

最後にこんなロマンに襲われるとは!



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続 海女選集によると・・・


一度覚えたあの味求め
潮で締まったこの肌が
夜の漁場でうずいて開く


夏の磯でロマンを追い求めるのは、やめておこう・・・



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家に帰って、大量のコマセが冷凍室に収まったのであった。



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タダナエの魚の調理

2015.08.10(Mon)

タダナエで釣ったお魚を調理した。




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イサキ4尾と孤独なタカベは、塩焼きに。



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イサキは産卵直後のため、脂がノってない。

すぎさんが教えてくれた方法で、オレガノとローズマリー、オリーブオイルを振り、アルミホイルで包み焼きしてみた。

なるほど、脂分が補われ、イタリア~ンな風味で美味しかった。



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タカベは焼いてる最中、まるでサンマのように、表面で脂がじゅ~じゅ~弾けていた。

食うと、大変よろしいお味!

失敗した!

イサキじゃなく、こいつを狙えばよかったか・・・



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石垣鯛、まずは頭を落として3枚に下ろす。



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ブリブリに太ってて、身が厚い。

こいつは食いでがありそうだ。



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このイシガキダイ、捌いてる出刃包丁が脂でヌルヌルじゃ~



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身の表面は、脂の白い層がぁ~~~

まるで豚肉のようである。



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石物はすぐに食べず、3~5日冷蔵庫で寝かせた方が食べやすい。

ラップに包んで、チルドに入れる。



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めちゃめちゃウマいではないかぁ!

が・・・脂がノリすぎで、たくさん食えない(^^;

哀しいかな、栄養過多の中年の体は、脂っこいものを受け付けんのだ・・・



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アラは4つにぶった切る。



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コンブと一緒にダシを取る。

表面が・・・なんちゅう脂じゃ。

半分ほどを塩で味付け、吸い物にする。



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ええわ~、美味しいわ~



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残りの汁に、薄口ショウユを入れ、うどんにする。

アラの一部と、刺身の切れ端を入れ、エリンギをアクセントに。

さぬきうどんは、ダシがイリコだが、イリコの代わりにイシガキダイじゃ。

ええわ~、美味しいわ~



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ダシを取った後の、腹骨をポン酢で食べると、まだまだ味が濃く残っており、これまた美味しい。


上物師のコマセを喰って、ぶくぶくと太ったイシガキダイは、養殖もんと言ってもいいくらいじゃ。

・・・メタボか?



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8月07日 房総半島 地磯 洲崎

2015.08.12(Wed)

真夏の磯は危険だ。

先日の神津島では、熱中症になりそうで危なかった。

で、日中を避けて夕方に釣りに行った。




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車を、洲崎の弥平駐車場に停め、ここから歩いて行く。



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数年前からちょっとずつ整備してた洲崎は、入場が有料となっている。

ただ、車で釣り座のすぐ近くまで行けるので、1,000円の駐車料金は高くないだろう。

弥平駐車場に停めた場合は、歩いて行けばタダで入場できるのだが、今回はそっちへは行かず、矢印の脇道へ入って行く。



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脇道がたくさんあり、慣れないとすぐにはたどり着けないが、洲崎の北東側に出られる。



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ふふ、この時間なら、涼しいとは言えんが、耐えられん事はない。



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今回はカゴを持って来た。

狙いは決めてないが、何か釣れるじゃろう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


タナを段々と深くし、針が海草を引っ掛けるまで調整したが、何にも釣れんではないか!


おおっ! ウキが沈んだぁ!



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お前かい!

テラスの方を見ると、同じように赤く光るウキが飛んでいる。

何を狙っているのか知らんが、あっちは人が何人かいるので、釣れとるのだろう。

ヘッドランプを点けると、虫が飛んで来て、顔にバシバシ当たる。

ええい! うっとおしい!

アタリもないので、粘らずにさっさと引き上げる事にした。

NB(ノーマルボウズ)であった。

考えもなしに、ただ釣りに来ても、ロクな事がない。



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帰りの登り道は、やはりキツイ。

汗だくになって、ゼイゼイ言いながら上る。

ぷわっ

顔にクモの巣が張り付く。

ちょっとの間に、もう巣を作りやがって!


車のクーラーで涼み、ギャツビーで体を拭く。

局部を拭かないよう、学習済みである。



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館山のくるまやラーメンで、ミソコーンを注文する。

ちょうどその時、スマホで自分の記事を見ると、コマちゃんからコメントが付いていた。

なになに、昨日保田港で釣りをしてたって?

朝のうちだけ、私もやっていこうかな。



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ならば・・・と、付けやすそうなコーンを選抜する。

店のおばはんが変な顔をするが、無視だ。

若いお姉さんなら、考慮するんだがな・・・

鼻にコーン詰めて、そちらに飛ばしてやろうかい。

完全に、釣れない腹いせである。


道の駅に移動して、車の中で寝たのであった。



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8月8日 房総半島 保田港

2015.08.15(Sat)

道の駅で夜を明かし、コンビニで買っておいたおにぎりを食べ、ゆっくりと保田港に向かった。

明るいとはいえ、まだ5時過ぎである。

誰もいないだろう、そう思いながら車を停め、荷物を持って堤防に向かう。

うおっ、すでに人が・・・




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そうか、今日は土曜日。

家族連れや、サンデーアングラーが、安易に釣果を求めてやって来る日だ。



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ふふふ、そんな簡単にお魚が釣れるなら、苦労はせんのだ。

見よ、本格的な釣り人の装備を。

そんなリール付き安物釣竿とは、わけが違うのだ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



おかしい。

何も来ない。

アタリさえもない。


そうだ、タコが釣れたとコメントにあったな。



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昨夕、洲崎で捕まえたカニがいる。

ふふ、困った時のカニ頼み。



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これでどうだ!

タコの大好物である。

ほれほれ~、喰いついてこいよ~





それにしても、家族連れはうるさい。

はしゃぐのが、釣りのルールだとでも思っているのか。

ま、楽しんでいるのだから、土日は許そう。

どうせ大した魚は釣れんのだ。




ん? 何か釣れたようだの。

はは、小サバか・・・あれで喜べるのだから、かわいいものだ。




また釣ったか?

今度は小さなガシラか・・・かわいいの~




・・・何を騒いでおるのだ。

うおっ!

タコを釣り上げているではないか!

あまりおお、大きくはないが、マダコではないか。




ふん、し、素人が釣る事もあるのだな。

ほら、ガキ兄弟も言っておる。

「にいちゃん、すごい~、タコどうやって釣ったの?」

「引っかかったんだよ、釣ったんじゃないよ。」

ほれみい!

自分でマグレだと言っておるではないか。


本当はマグレではない事を知っているにも関わらず、その言葉に頷く私であった。





おっ、竿先が重い! 来たかぁ!

・・・根がかりかい!

思いっきり引っ張ると、外れた。

ああっ、カニが取れてしまったではないか!

貴様ぁ~、貴重なカニをぉ~


仕方ないので、オキアミに戻す。

今度はアタリばかりだが、一向に針がかりしない。

小物が集まっとるのだな。

これはチャンスじゃ。



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くるまやラーメンで仕入れたコーンを付ける。

ぐふふ、来いよ~、チヌチヌ。

む、オキアミとセットで付けるか?

ククク、はよ沈めよ~、ウキ~





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





曇りで涼しかった朝マズメは、いつしか過ぎ去り、10時頃には日も出てきた。

暑くなった堤防に、笠を被った釣り人が一人、ポツンと座っている。

回りにいた釣り人は、釣れないのか、すでに撤収したようだが、一人だけ粘っているようである。

時々、ギャラリーが通りがかりに声をかける。



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不機嫌そうに答える彼の回りには、負のオーラが漂っていた。


やがて肩を落としながら片づけをし、お昼前に去って行った。

背中にPBという文字を背負いながら・・・



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釣りに行けない、ある夏の日

2015.08.21(Fri)

昔、先生に「家に帰るまでが遠足です。」と言われたのを覚えている方も多かろう。

そして、家に帰ったら、親に「すぐに片付けなさい!」とも言われたに違いない。




釣りも同じこと。

無事に帰宅してこその、趣味である。

帰ったらすぐに道具を片付けるのが一番だ。

また、そうしないと、家族の理解は得られない。

「またお父さん、散らかして~! そんなんだったら、もう釣りになんか行かないで!」

などと、嫁や娘に攻撃されるのが目に見えている。

うつむいてニヤける息子の姿が目に浮かびそうだ。


ただでさえ、ドリンクが必要な体である。

これ以上の減点を喰らうわけにはいかないのだ。

しかし、疲れて帰った時などは、ついつい「片付けは明日でいいや」と、横着してしまう。

次の日が忙しい時などは、「休みの日に片付けよう」となってしまう。

それは、特に海のエサ釣りでよくある事なのだが、道具を水洗いしなければならない、という手間が面倒だからである。

もちろん、「道具を洗うのがとっても好き!」という変態も、世の中にはいるに違いない。

かく言う俺も、その変態の一人である。

が、いくら変態といえども、夏の磯釣りは体力の消耗も激しく、後片付けで手を抜きがちになるものだ。

そして、釣りに行かない時に、また洗いなおすという、さらに変態的な行動をとってしまう事になる。



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ほとんど釣り専用になっている車の中は、釣り道具の倉庫と化している。

夏の熱気で、車内は異様な臭気を放つ。

まるでオキアミが腐ったかのような香りで、目が痛くなる。

いや、本当に腐っているのだが、認めるわけにはイカンのだ。



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もはや車内は、ディーラーに下取りを拒否されるであろう臭気レベルで、何らかの対策を立てねば、人サマに誤解されてしまうだろう。



・・・こいつ、車内でババ、おもらししやがったな!・・・



失敬な!

能動的にババをしたことはあるが、もらしたことはない!

などと反論しようにも、たぶん人サマは、私に面と向かって言わないため、その機会を与えないであろう。

で、どこぞの飲み屋かなんかで、笑い話として広まるのである。



そんなハメにならんよう、さっさと洗うのだ。

まずは道具類に付着したコマセのカスを、徹底的に取り除く必要がある。

レインジャケットで見落としがちなのは、フードだ。



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折りたたんだ部分に、コマセが入り込んでいる場合が多い。



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付着したコマセは、繊維にエキスが浸み込むため、なるべく早く取り除いてやらねばならない。

そのままにしておくと、カビの野郎が、栄養源として繁殖してしまうのだ。



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そしてライフジャケットも、コマセの被害にあう。

高級品は、コマセを付着させにくくなっており、水ですぐ洗い流せるようになっている。



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メーカーの取説では、陰干しを推奨しているが、私は天日干しだ。

カビの元は、断っておくに限る。



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他の道具類は簡単だ。

バッカンに放り込み、真水でしばらく浸け置いてから、流水で仕上げればよい。



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シューズも中、外をきれいに洗い、直射日光で消毒する。

こんなもん、陰干しでは乾くのに時間がかかり、においが取れん。

夏ならば、半日で乾いてしまう。



そんな一日を過ごし、汗を流した後は、釣りの話で楽しむのだ。



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ブログ村でのブロ友、偽チヌ師さんと生ビールでカンパイの図。

お互い、変態的なブログを書き綴っている。

ちなみに彼のブログは、「ここ」である。

居酒屋での偏光グラスとアロハが、とても怪しい。


夏の、とある日の出来事であった。



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プロフィール

楽竿作者

Author:楽竿作者
釣り歴36年だけど、磯は初心者!
房総、伊豆半島、三宅島、八丈島に出かけています。

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