10月11日 三宅島 三本岳 大根 他

2015.11.04(Wed)

10月10日、夜8時に家を出た。

竿ケースを肩にかけ、背負子2号をゴロゴロ引きながら地下鉄の駅に向かう。




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土曜の夜だ。 上りのホームは、ほぼ無人。

今回は、「楽竿ライト2」の量産品最終実釣テストである。

三宅島へ渡るのだが、正直この時期はあまり期待できない。

いやいや向かうのである。イヤイヤ。



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車内もガラガラ・・・

開放感あふるる気分だが、浮かれてはイカン。

大事な大事なテストなのだ。

気を引き締めなければ。



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地下鉄「大門」駅で降り、竹芝桟橋まで歩くと、今日は混んでいた。

大島航路が多いとはいえ、三宅島方面へも結構な人数が渡るようだ。

今日は、東京磯釣倶楽部の山田、古川の両氏とともに3人で行くのだ。

船中は以外にも空いていた。

大型台風が北に抜けたものの、うねりが残っているだろうと、釣客がキャンセルしたのかもしれない。

午前5時に三宅島へ到着。

今回はいつもの「薄木荘」ではなく、民宿「共栄」だ。

なんと薄木荘は満室だという。

ここ何年かで、初めてではないだろうか。



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が、釣り道具は薄木荘にあるので、宿泊荷物だけ「共栄」に置き、我々はここで支度をする。



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阿古港で、渡船に荷物を積み込む。

一番、心弾む時間帯だ。

いやっ!

今回は楽しみに来ているのではない。

テストなのだ、テスト。

緩むほっぺを押さえながら、自分を戒める。



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午前6時に出港し、三本岳へ向かう。

まずは青根で数人を下す。

我々3人と石物師3人の、計6人が大根に乗った。

三本岳では、チャカ着けせず、飛び乗り、飛び降り、荷物も放り投げて受け渡しする。



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石物師の竿ケースが海に落ちた。

よくある事で、私がカギ棒で拾い上げた。

今日は西からの風が強く、みんな風裏であるチャカ場の近くに陣取る。

このところ天気がよくないためか、大根全体が濡れており、この時期なのに滑りやすい。

今日も朝から雨模様である。

さて、私は一番端にチャランボを打つか。

と、その時、向こうで叫び声が上がる。

なんじゃろう?

と、覗くと、古川氏が海に落ちていた。



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すぐに他の石物師が掴み上げ、私はロープを垂らした。

ちなみにこの画像は、頭に付けたソニーのアクションカムで、渡船からずっと回していたビデオの画像を切り取ったものである。

決して、落ちた様子を、上から写真で撮っていたわけではない(笑)

赤いライジャケを着ているのが古川氏だが、幸いケガはなく、どこも打っていなかった。

何食わぬ顔で、釣りのセッティングを再開していたが、冬なら凍えて、即撤収だろう。

古川氏は、東京磯釣倶楽部の前会長である。

伊豆諸島、小笠原にも出かける、磯釣歴40年の大ベテランで、現在はほぼ石物狙いの、底物師だが、今まで海に落ちたことはない。

海防演練で、ライジャケ着て海に飛び込む練習はしているが、今回初めて海に滑り落ちた。

「今まで大丈夫だったし、俺には経験がある。海に落ちることはない。」

よく聞く、こういう考えは、厳しく言えば何の根拠もない虚言である。

図らずも今回は、それを実証してしまったのだ。

私は安全そうに見える磯でも、チャランボから離れて釣りをしない。

チャランボは、海に落ちないための、命の道具だと考えているからだ。



スパイクは滑って海に落ちないためのもの。

ライフジャケットは海に落ちた時のためのもの。

チャランボは、波にさらわれないためのもの。


ただチャランボには、波にさらわれないだけではなく、他の意味もある。

・スパイクが岩につっかかり、前のめりに海に落ちそうになった。

・バッカンの出っ張ったハンドルに足をひっかけて海に落ちそうになった。

・しゃがんだ状態から立ち上がって、立ちくらみがした。

この4年間、私の上記3点の危機を救ってくれたのが、チャランボである。

磯釣りで、私がいつでもチャランボに手が届く位置で釣りをしている理由だ。

楽竿ライトをチャランボに取り付けて釣りをしているのは、こうすればチャランボから絶対離れる事がないからでもある。

もちろん竿を手持ちで釣る時も、チャランボの横でやる。

「私は絶対海には落ちない。」

などと言うほど、私は自然に対して傲慢ではないつもりだ。



さて、海に落ちたにもかかわらず、持っていたピトン袋を手放さなかった古川氏は、チャカ場に釣り座を構えた。

私もチャランボを打ち終えたので、さあ、竿を出すか!

ん?

・・・・ない

・・・・・・・・リールがない


うおおおおお~~~~!


リール忘れた~~~!


そういえば、家で磯バッグに荷物を詰めていた時、妙に空間があったのだ。

「ふ、俺も荷物整理がうまくなったな・・・」

などとタバコをくゆらしながら「いや~、まいったまいった」などと一人で照れていたのを思い出す。

それを・・・よりによって、三宅島の三本岳に乗ってから発見するとわっ!



終わった・・・


呆然としていると、びしょ濡れの古川氏が、

「リール貸そうか?」

「ええ!? 持ってるんですか!?」

「石鯛用だけど。」

「・・・道糸何号?」

「・・・18号・・・」

そんな道糸、仕掛けが出て行かんがな!

ウキの穴、通るんかい!

すると山田氏が、上物用のリールを持っていると言う。

貸してもらったが、両軸リールだった。

この際、ぜいたくは言っておられん。

リールがなければ、釣りができんのだ。



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で、こうなった(笑)

私は右手で竿を持つのだが、リールは右ハンドル。



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仕方なく、こういう手持ちスタイルになってしまった。

・・・何のテストをしに来たのか!

しかもこのリール、巻き上げる時、カッカッと、引っかかって止まりやがる。

山田氏「あ~、中古で買って、全然手入れしてないからね~」

お先真っ暗である。



潮が左から右にゆっくりと移動している。

右は石物軍団。

左の潮上に仕掛けを投げ、正面で回収するスタイルしか取れない。

スピニングと違って遠投できないので、沖を流せない。

コマセを撒くと、チョウチョウウオモドキが群れまくっている。

・・・終わっとる・・・

エサは取られるが、何も来ない状態が延々と続き、午前10時には、やる気ナッシング。

石物は何枚か上がっており、上物一人の私はボウズ。


意を決し、チャカ場から離れる事にした。



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表を見に行くと、風が奥のエビ根方面からビュービューと吹き付けてくる。

体感10mほどだが、潮も引いてるし、なんとか釣りになるじゃろう。

が、ここまで荷物を運ぶのに一苦労。

滑りやすいうえに、コマセは海水混ぜて作ったのが、ほとんど減ってないので重い。

汗だくになりながら2往復して、やっと釣り座を作った。

釣りを再開したのは、午前11時を回った頃だろうか。



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おお、これぞまさに海の男の絵ではないか。

荒磯に打ち付ける波が、背丈を超えておる。

あ、ちなみに持って行く波ではなく、真上に上がる波しぶきである。

コマセを撒いて足元に仕掛けを入れると、すぐにこんなのが来た。



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まあ、今までよりは釣りになるという事だろう。

右からの強風で、正面より左にしか仕掛けを入れられないが、サラシに入れるか、淀みに入れるか迷う。

ちなみに潮はほとんどない。

両軸リールで仕掛けが飛ばないのに、さらにこの強風である。

遠投用の0号ウキを使って、思いっきり竿を振る。

うおりゃ~~~! ブンッ!

ぴゅう、ぼちゃ。

すぐそこかい!

淀みからサラシに引かれて、沖に出て行く流れに乗せるしかないの~

コマセをその流れに入れて、なんとか仕掛けもそれに乗せる。



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やっと、ええ引きが来ましたがな。

が、竿は左手、タモは右手と、いつもと逆なので、扱いにくい!


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むう・・・口太か。

測ったら45センチだった。

今日は尾長は難しいかのう・・・


しばらくしてもう1尾上げたとこで、船長が沖で何か叫んでいる。

あ・・・撤収か!

風がさらに強くなってきたので、そうなのだろうと、急いで片づけをする。

汗だくで荷物をチャカ場まで移動してたら、みんなはまだ釣りをしている。

「あれ?撤収じゃないの?」

「何も聞いてないよ。」

どうやら、波が出てきたのと、潮が上げてきたので、私に注意を促したようだ。

たぶん。


・・・まともに釣りをしたのは、20分だけかい!


気が抜けて、しばし休憩。

磯上がりは午後3時なので、まだ時間がある。

みんなの端で、またやるか。

チャランボを打ち終わったとこで、今度は船長が、全員に撤収の合図。

再セッティングし始めたとこやのに~



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すぐさま片づけをして、午後1時、三本岳を後にした。


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三本行って、45と44の口太2尾だけ・・・


リール忘れるからじゃ!



さて、まだ時間は早い。

古川氏は着替えてから、釣り小屋の自分のロッカーを整理すると言う。

まあ、海に落ちてずぶ濡れだから、今日はもうやりたくないだろう。

私と山田氏で、車を走らせ、釣り場を探す。

けっこうなうねりがあり、なかなかいい場所が見つからない。


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空港下のベンケイに入った。

適度に波があり、きれいなサラシが出ているのが見えたからだ。



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山田氏のロッカーから、スピニングリールをお借りした。

ふふ、これでテストになるわい。

ただ、ハンドルが右なので、やはり竿は左手だ。

チャランボは、私の体の左に打つ。



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カゴの山田氏はすぐに、小さいがシマアジを釣る。

よし、私もやるかぁ。

で、始めたら、すぐにうねりが強くなってきた。



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となりの岩が、まともに波を受け、しぶきが飛んでくる。

なんで私がやりだしたら急に荒れるんじゃ!

撤収じゃぁ!


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帰りも重い・・・バッカンのコマセ、減っとらんやないか・・・

さんざんな一日であった。



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COMMENT

偽チヌ師 #xm20Dlsk

こんばんわ(^^)

やってしまいましたね〜!
お気持ちお察しいたします。年をとると色々忘れ物が多くなりますからね。笑
しかし、借り物の両軸リールを使い、実質20分で良型2枚とは!お見それしました!

2015.11.04(Wed) 22:15 | URL | EDIT

斑猫 #-

同感です

今回のお話は大変教訓になりました。
実は他人事ではないですな・・・^^;
何を隠そう私も前歯をごそっと持って行かれた大変
痛〜い経験が。。。^^;
そして、竿やリールを忘れたことも。。。
ほんまに磯は何が起こるかわかりませんね(笑)

2015.11.05(Thu) 02:04 | URL | EDIT

zaki2nd #-

こんにちは。
私は船から飛ぶのが怖い(どんくさい)ので、
船を磯に押し付けない渡船屋さんには行きません。(行けません)
立ちくらみ?でフラーっとした事は有るので、ピトンは必須です。

リールは、忘れた事は無いですが
磯ブーツ、夜用のウキやハリスを忘れた事が有ります。

2015.11.05(Thu) 12:31 | URL | EDIT

コマチャン #-

勉強になりました

忘れ物自分もあります。
釣りは、安全第1です。

2015.11.06(Fri) 08:29 | URL | EDIT

すぎ #-

転落

すぐに上がれて何よりでした。
まず落ちないこと、万が一落ちたらどれだけ落ち着いて行動できるか、ですね…。

楽竿さん、空メール送っていただけませんか?
携帯壊してデータ飛んじゃいまして…。

2015.11.06(Fri) 12:16 | URL | EDIT

楽竿作者 #LvbWpVdY

偽チヌ師さん

こんにちは。
お互い同い年で、歳ですからな(笑)
尻ふき紙だけは、忘れませんがな(^^;
三本岳、みんな口太は狙わんので、うようよいますがな(爆)

2015.11.06(Fri) 13:13 | URL | EDIT

楽竿作者 #LvbWpVdY

斑猫さん

こんにちは。
前歯ぁ?
それは考えたくもない悲劇ですね・・・痛そう(>-<;
磯でも、沖磯は世間と隔離された世界なので、ドラマが起きやすいですね。
下の話も含めて(笑)

2015.11.06(Fri) 13:16 | URL | EDIT

楽竿作者 #LvbWpVdY

zaki2ndさん

こんにちは。
私もチャカ付けしないとこは敬遠したいんですが、三宅はそれしかないんで、仕方なく乗ってます。
立ちくらみした時、ヤバイと思って、チャランボだけはしっかり握ってました。
何かつかむものがないと、危ないですわ。
みなさん、忘れ物がけっこうありますね~
加齢でしょうか(笑)

2015.11.06(Fri) 13:21 | URL | EDIT

楽竿作者 #LvbWpVdY

コマちゃん

こんにちは。
安全第一であれば、ホントは磯釣りなどしない方がいいんですが、それは無理ですね~
山男に、山に行くなというようなもんです(笑)
ならば、対策に気を付けるのは、当然かと・・・
楽しい場面しか紹介しない、釣りの番組も悪いのではないかと思います。

2015.11.06(Fri) 13:26 | URL | EDIT

楽竿作者 #LvbWpVdY

すぎさん

こんにちは。
ホント、荒れてない海でよかったです。
落ちてパニックにならないように、東京磯釣倶楽部では、夏に海防演練があります。
ライジャケ着て、磯で飛び込みます。
もちろん、渡船が横で待機しています。
磯釣師は、一度体験しておくといいですね~

メール、送っときました(笑)

2015.11.06(Fri) 13:30 | URL | EDIT

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プロフィール

楽竿作者

Author:楽竿作者
釣り歴36年だけど、磯は初心者!
房総、伊豆半島、三宅島、八丈島に出かけています。

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