3月30日 神津島 金長鼻、沖砂糠
明日は入間へ行こう。
寒の時期、口太を釣る練習をするのじゃ。

情報収集のために、渋谷サンスイにやって来た。
午前10時半開店で、まだ5分前、扉が閉まっている。

もう人がおるんとちゃうか~?
怪しく店内をのぞき込む。
中にいた店長が、ガラスにべったり張り付く私に気付き、仕方なさそうに開けてくれた。
すまんのう、無理やり開けさせたみたいで(笑)
最近の半島回り情報を聞きながら、フルイチが来るのを待つ。

先日、入間で行われたハヤブサの大会で4位に入ったフルイチの写真だ。
同じく参加していた偽チヌ師さんが撮影してすぐに送ってくれた。
この日本人とは思えない色彩感覚、店に出て来たフルイチを問い詰めると、人とは違う格好をするのが好きだと言う。
それにしても、ひまわり柄のパンツは・・・

このパンツで店に出てみい!
気を取り直して、入間の様子を聞いてみると・・・
「え?今日と明日は、入間でMFGの大会やってますよ~。私も明日参加しますもん。」
なにい~!
すぐにその場で渋谷船長に電話する。
「ああ、楽竿さん? そう、今日と明日は大会なんですよ。また今度来て~。」
予定が狂ったではないか!
仕方がないのう~、その場で賀寿丸に電話すると、明日は出るという。
・・・神津島へ行く事になった。
すぐ家に帰り、車に積んであった道具を全部引っ張り出す。

離島仕様に総入れ替えじゃ!
その夜、下田まで走り、いつものように賀寿丸で神津島へ渡った。
船長がみんなに乗る場所を聞いていく。
「楽竿さんはどうする?」
身を乗り出して口を開こうとすると、
「ま、いいやね。」
と言い、船室へ入って行った。
・・・おい・・・
船はタダナエを目指し、突き進む。

オネイモの先端に下ろしていると、隣のナダラとハナレが丸被りしているのが見えた。
波はないが、満潮とうねりでとても低いとこは乗れそうにない。

平段に2グループを下ろし、さあ、ワシはどこに下ろされのかとワクワクしていると・・・

ありゃ? タダナエを離れて行く。

港近くの地方に石物師を一人下ろし、残りは私を入れて2人だけ。
ちなみにこの石物師、三島のHさんである。
以前、賀寿丸の宿に一緒に泊まった方で、しょっちゅう見かける。
私が乗ったことがない磯に来て、船長がマイクで指示を出す。
「ちょっと狭いけど、2人でうまくやってみて。」
下りる時若船長に聞くと、金長鼻という場所らしい。

乗ってみてびっくり!
狭すぎるやろ!
お相手は、釣研のフィールドテスターのライジャケを着ている。
挨拶をすると、人柄の良さそうな穏やかな人である。
良い方で助かったが、さすがにこの場所で2人は狭すぎる。
私の方が年下でもあり、潮上の方へ荷物を持って移動した。

ここより向こうへは行けない。
足場が高く、タモが届かんのう。

ここは石物場か・・・ウニガラの付いたこういうの見ると腹が立つのう。
発泡、持って帰れや!

高いのう・・・風で道糸がふくらむがな・・・
コマセを撒くと、小型の魚影が走り回るのが見える。
タカベだ。
これはキツイのう。
潮は右から左へ流れている。
すぐ左は、チャカ場にいるテスターさんだ。
こちらでコマセを打つと、テスターさんの前がタカベだらけになってしまう。
テスターさんを見ると、足元から始めているので、私は沖の流れにコマセを打ち、仕掛けも遠投する。
が、風で道糸がフケてうまく流せない。
仕掛けを水中ウキ仕様にして、強制的に流れに乗せるが、付けエサをすぐに取られてしまう。
う~ん、タカベじゃのう。

足元もタカベに占領され、たまにこんなんがかかる。
仕掛けを入れると、すぐにテスターさんの前に流れてしまう。
流せないし、左にコマセを打てないので、やりにくい!
ここに二人を乗せた船長に腹が立ってきた。
なんでこんなに気を遣って釣りをせねばならんのだ!
ここは離島だろうが!
いくらでも他に磯があるのに、知らない人どうしを狭い場所に下ろすな!
もうこうなったら、あの釣り方しかない。

一発目から仕掛けを引き込まれる。

む、40ちょいの尾長か。
すぐに〆てクーラーに放り込む。
すぐに次の仕掛けを入れ、今度はもっと強い引きが!
が、根際でハリスを切られた。
むう・・・5号では細いか?

その後は、こんな型が続く。

場を休ませながら、続けるが、最初より型が上がらない。
早々に片づけ、チャカ場で見回りの船を待った。
ここまで来て、こんな釣りを続けたくない。
磯替えじゃ!
テスターさんも、あきらめ顔で、こんなタカベがたくさんいるなら、まだ一発のあるタダナエに下りればよかったと笑っておった。
まあ、それは結果論だから仕方がない。
船長も、釣らせたいから、ここに下ろしたのだろう。
だが、せっかく離島に来たのだがら、広い海と磯を満喫したいものだ。

船長ではなく、若船長が一人で操船して来て、テスターさんはキンシ根に磯替えした。

私は沖砂糠じゃ!
ここに乗ると、心が安らぐのう。
深呼吸をして、さあ! 釣り直しじゃ!
ん?いつもと潮の流れがちがう・・・
タカベはいないが、オナガもおらん・・・
しばらくすると、正面からの風が強くなってきた。
こりゃ釣りにくいのう~

反対側に、背に風を受ける釣り座で竿を出してみた。
こっちでお魚を釣った事がないが、景色は抜群だ。
・・・・・が、生命反応がない・・・・・
なんも釣れんのう~

あ~あ、今日は疲れた。
ふてくされて、片づける。
今日は朝から気分が悪いわい。
タバコをふかしながら、ふと考える。
このままでいいのか?
せっかく釣りに来たのに、こんな気分のまま帰っていいのか?
楽しまなければソンではないか?
まだ納竿まで30分はある。
コマセはあと4~5回は撒ける。
このままふてくされて帰るのではなく、最後の30分、思いっきり楽しんでみないか?
そう思い立ち、急いで軽いバッカンと竿、タモを持って、サラシ元に釣り座を取る。
コマセがほとんどないので、流れに乗せる釣りはダメだ。
足元だけを狙おう。
サラシが巻き込む所に一極集中で、コマセを3発叩き込む。
下に引き込むポイントに仕掛けをゆっくりと入れてやる。
・・・やはり何も来ないな・・・
でも何かおるだろう。
もう一発コマセを叩き込み、仕掛けを入れる。
ん? ・・・・・引き込まれたウキが上がって来ない。
竿を上げると、重い!

おお~! ビール瓶じゃあ!
先日、入間の川吾で釣った36センチを超える、おおもんじゃあ!
よしよし、もう一匹来いよ~!
バッカンを斜めにして揺さぶり、隅からこそいでかき集めた最後のコマセを、一発叩き込む。
今度はウキを派手に引っ張り込んだ!
アワセると、竿をギュンギュン引き絞る。
おおもんかあ~!

・・・真正のイスズミであった・・・
ノトイスズミならよかったんだがのう~
これで納竿とした。
片づけをして、最後に魚のウロコを打って、内臓を出した。

オナガが40ちょいだから、このカサゴは39か40あるのう。
最後の最後に、ええもんが来たわい。
やはり釣りは楽しまんとイカンのだ!
帰りの船も、若船長だけだった。
今度から知らない人と、狭い場所に一緒に乗せないように頼んでおいた。

今回もサシミじゃあ!

ふふ、しばらく寝かせてから、薄く切って食べる。
シャクッ!
これじゃあ!
こんなにまたすぐ食べられるとは思わんかったわい。
最高のサシミであった。
最後の30分、楽しんでよかった~
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寒の時期、口太を釣る練習をするのじゃ。

情報収集のために、渋谷サンスイにやって来た。
午前10時半開店で、まだ5分前、扉が閉まっている。

もう人がおるんとちゃうか~?
怪しく店内をのぞき込む。
中にいた店長が、ガラスにべったり張り付く私に気付き、仕方なさそうに開けてくれた。
すまんのう、無理やり開けさせたみたいで(笑)
最近の半島回り情報を聞きながら、フルイチが来るのを待つ。

先日、入間で行われたハヤブサの大会で4位に入ったフルイチの写真だ。
同じく参加していた偽チヌ師さんが撮影してすぐに送ってくれた。
この日本人とは思えない色彩感覚、店に出て来たフルイチを問い詰めると、人とは違う格好をするのが好きだと言う。
それにしても、ひまわり柄のパンツは・・・

このパンツで店に出てみい!
気を取り直して、入間の様子を聞いてみると・・・
「え?今日と明日は、入間でMFGの大会やってますよ~。私も明日参加しますもん。」
なにい~!
すぐにその場で渋谷船長に電話する。
「ああ、楽竿さん? そう、今日と明日は大会なんですよ。また今度来て~。」
予定が狂ったではないか!
仕方がないのう~、その場で賀寿丸に電話すると、明日は出るという。
・・・神津島へ行く事になった。
すぐ家に帰り、車に積んであった道具を全部引っ張り出す。

離島仕様に総入れ替えじゃ!
その夜、下田まで走り、いつものように賀寿丸で神津島へ渡った。
船長がみんなに乗る場所を聞いていく。
「楽竿さんはどうする?」
身を乗り出して口を開こうとすると、
「ま、いいやね。」
と言い、船室へ入って行った。
・・・おい・・・
船はタダナエを目指し、突き進む。

オネイモの先端に下ろしていると、隣のナダラとハナレが丸被りしているのが見えた。
波はないが、満潮とうねりでとても低いとこは乗れそうにない。

平段に2グループを下ろし、さあ、ワシはどこに下ろされのかとワクワクしていると・・・

ありゃ? タダナエを離れて行く。

港近くの地方に石物師を一人下ろし、残りは私を入れて2人だけ。
ちなみにこの石物師、三島のHさんである。
以前、賀寿丸の宿に一緒に泊まった方で、しょっちゅう見かける。
私が乗ったことがない磯に来て、船長がマイクで指示を出す。
「ちょっと狭いけど、2人でうまくやってみて。」
下りる時若船長に聞くと、金長鼻という場所らしい。

乗ってみてびっくり!
狭すぎるやろ!
お相手は、釣研のフィールドテスターのライジャケを着ている。
挨拶をすると、人柄の良さそうな穏やかな人である。
良い方で助かったが、さすがにこの場所で2人は狭すぎる。
私の方が年下でもあり、潮上の方へ荷物を持って移動した。

ここより向こうへは行けない。
足場が高く、タモが届かんのう。

ここは石物場か・・・ウニガラの付いたこういうの見ると腹が立つのう。
発泡、持って帰れや!

高いのう・・・風で道糸がふくらむがな・・・
コマセを撒くと、小型の魚影が走り回るのが見える。
タカベだ。
これはキツイのう。
潮は右から左へ流れている。
すぐ左は、チャカ場にいるテスターさんだ。
こちらでコマセを打つと、テスターさんの前がタカベだらけになってしまう。
テスターさんを見ると、足元から始めているので、私は沖の流れにコマセを打ち、仕掛けも遠投する。
が、風で道糸がフケてうまく流せない。
仕掛けを水中ウキ仕様にして、強制的に流れに乗せるが、付けエサをすぐに取られてしまう。
う~ん、タカベじゃのう。

足元もタカベに占領され、たまにこんなんがかかる。
仕掛けを入れると、すぐにテスターさんの前に流れてしまう。
流せないし、左にコマセを打てないので、やりにくい!
ここに二人を乗せた船長に腹が立ってきた。
なんでこんなに気を遣って釣りをせねばならんのだ!
ここは離島だろうが!
いくらでも他に磯があるのに、知らない人どうしを狭い場所に下ろすな!
もうこうなったら、あの釣り方しかない。

一発目から仕掛けを引き込まれる。

む、40ちょいの尾長か。
すぐに〆てクーラーに放り込む。
すぐに次の仕掛けを入れ、今度はもっと強い引きが!
が、根際でハリスを切られた。
むう・・・5号では細いか?

その後は、こんな型が続く。

場を休ませながら、続けるが、最初より型が上がらない。
早々に片づけ、チャカ場で見回りの船を待った。
ここまで来て、こんな釣りを続けたくない。
磯替えじゃ!
テスターさんも、あきらめ顔で、こんなタカベがたくさんいるなら、まだ一発のあるタダナエに下りればよかったと笑っておった。
まあ、それは結果論だから仕方がない。
船長も、釣らせたいから、ここに下ろしたのだろう。
だが、せっかく離島に来たのだがら、広い海と磯を満喫したいものだ。

船長ではなく、若船長が一人で操船して来て、テスターさんはキンシ根に磯替えした。

私は沖砂糠じゃ!
ここに乗ると、心が安らぐのう。
深呼吸をして、さあ! 釣り直しじゃ!
ん?いつもと潮の流れがちがう・・・
タカベはいないが、オナガもおらん・・・
しばらくすると、正面からの風が強くなってきた。
こりゃ釣りにくいのう~

反対側に、背に風を受ける釣り座で竿を出してみた。
こっちでお魚を釣った事がないが、景色は抜群だ。
・・・・・が、生命反応がない・・・・・
なんも釣れんのう~

あ~あ、今日は疲れた。
ふてくされて、片づける。
今日は朝から気分が悪いわい。
タバコをふかしながら、ふと考える。
このままでいいのか?
せっかく釣りに来たのに、こんな気分のまま帰っていいのか?
楽しまなければソンではないか?
まだ納竿まで30分はある。
コマセはあと4~5回は撒ける。
このままふてくされて帰るのではなく、最後の30分、思いっきり楽しんでみないか?
そう思い立ち、急いで軽いバッカンと竿、タモを持って、サラシ元に釣り座を取る。
コマセがほとんどないので、流れに乗せる釣りはダメだ。
足元だけを狙おう。
サラシが巻き込む所に一極集中で、コマセを3発叩き込む。
下に引き込むポイントに仕掛けをゆっくりと入れてやる。
・・・やはり何も来ないな・・・
でも何かおるだろう。
もう一発コマセを叩き込み、仕掛けを入れる。
ん? ・・・・・引き込まれたウキが上がって来ない。
竿を上げると、重い!

おお~! ビール瓶じゃあ!
先日、入間の川吾で釣った36センチを超える、おおもんじゃあ!
よしよし、もう一匹来いよ~!
バッカンを斜めにして揺さぶり、隅からこそいでかき集めた最後のコマセを、一発叩き込む。
今度はウキを派手に引っ張り込んだ!
アワセると、竿をギュンギュン引き絞る。
おおもんかあ~!

・・・真正のイスズミであった・・・
ノトイスズミならよかったんだがのう~
これで納竿とした。
片づけをして、最後に魚のウロコを打って、内臓を出した。

オナガが40ちょいだから、このカサゴは39か40あるのう。
最後の最後に、ええもんが来たわい。
やはり釣りは楽しまんとイカンのだ!
帰りの船も、若船長だけだった。
今度から知らない人と、狭い場所に一緒に乗せないように頼んでおいた。

今回もサシミじゃあ!

ふふ、しばらく寝かせてから、薄く切って食べる。
シャクッ!
これじゃあ!
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