10月28日 南伊豆 入間 三ツ根
朝4時に起床。
6時間の快眠で、朝から食欲もわく。
朝飯を食べ、食器を洗い、後片付けをしてから宿を出る。
外はまだ暗いし、ぽつぽつと雨粒が落ちて来る。
解凍を頼んでおいた「南礁」でオキアミブロックをピックアップして、入間へ向かう。

予想に反して、今日は人が多い。
日吉丸は、底物4人、上物4人だ。
他船との競争になる。
船長~、ワシらは後でええで~。
底物は場所が限られておるからのう。
赤島の裏表に底物師を乗せ、上物はゆっくりと残った磯を選ぶ。
大場所はどこも、他の船の客が下りているようだ。
入間でよく顔を合わせるOさんは、イズスミに乗る。
渋いとこ乗せたのう~
さて、ワシらはどこにするか。
ナニパクは相変わらずイワシミンチとオキアミのコマセ。
・・・離れた方がええの(^^;
加賀根の水道にナニパク1人を下し、私と偽チヌ師さんは、しばらく遊覧船状態。
どこがええかのう~

結局、港からすぐの三ツ根に乗った。
普通、入間に来たら、やはりもっと離れた風光明媚な沖磯へ行きたいだろう。
何より、こんな港に近い磯に乗ると、お得感がない。
が、ここはいろんな魚種が狙える、とてもいい磯なのだ。
と、勝手に思っている。
2人とも、強風を背中に受け、沖側に向けて釣り座を取る。

沖向きは初めてとの事で、偽チヌ師さんは中央に入った。
コンクリで平たんにして、穴もいくつか開いている、とても居心地のいい足場である。

私は端に近い場所に釣り座を取る。
うねりがある時は、潮が満ちると波を被る足場だ。
バッカンが流されないよう、ロープをつないでおく。
実際、あとで何度か足元を洗われてバッカンが浮いた。
ウキを付けて投げ入れると、左から右沖へ向かって、ゆっくりと潮が流れている。
ん~、何を狙うかのう~

狙いを絞らず、とりあえず中庸な仕掛けを組んでおくか。
左足元にコマセを撒き、仕掛けを流れに乗せる。
ここはフグとカワハギが多い場所だが、まだヤツらは現れない。
仕掛けを回収しても付けエサが残って来る。

偽チヌ師さんは、すぐに竿を曲げて楽しんでいるようだ。
今日のお土産を釣らんとイカンのう~
と、思いながら自分のウキに目をやる。
???
ウキがない・・・どこ?
ヤバッ! 遅れた!
竿を立てると、いきなり重いヤツが竿を引き絞る。
イカン! ラインが全然詰まってない!
おわあ~! そっち行くな~!
ごりごりブチッ!
おのれ~、見てなかったわい。
ここで付けエサが残って来たら、集中せんとイカンのだ!
よ~し、集中じゃ!
来てみい!
ビュン!
おお、ウキが入ったあ!
ビシィ!
うりゃああ~!
ぴょ~ん

集中したらコッパかあ!
むう・・・コッパが湧いて来たらメンドウじゃのう・・・
ビキューン!
ものすごいスピードでウキが沈む。
アワセると、軽いのだが突っ込もうと暴れ、よく引く。

おや、イシダイちゃんではないか。
30センチを超えているため、お土産にしよう。
これはウマそうじゃわい。
ブスッと〆てる時に、港から船が次々と出て来た。
ん?
日吉丸も目の前を通り、船長がマイクで知らせて来る。
「思ったよりも早く台風のうねりが来てるから、船体避難することになりました! 11時に上がりです!」
あら、そうなの?
まあ、船体避難は近隣の船全部が一斉に行うから、仕方がない。
各渡船が釣り客に知らせるため、沖へ走って行った。
もう9時前だから、釣る時間は2時間もない。
お土産を釣らねば!
これを境に、潮が変わる。

流れが先ほどとは正反対に。
右から左手前に、ゆっくりと流れる。
今日は魚が浮いてこない。
少し深めにタナを取ると、予期しない魚が釣れた。

よく引くなと思ったら、デカいイサキだった。
三ツ根でイサキを釣るのは初めてだ。
しかも半島回りとは思えない良型。
これをあと2本追加し、めでたくフグも来て、納竿となった。
車まで道具を運んでいる間に、全渡船が船体避難のため、港を出て行く。
我々は道具を最小限にまとめて、再び堤防まで歩く。
コマセもまだ残っているし、第2ラウンドじゃ!

風を背中から受けるように、堤防の沖向きに釣り座を取る。
テトラの端っこ狙いだ。

むう・・・フグとこんなんしか釣れん。
流れもテトラから右の地磯へ向かい、イマイチ釣りにくい。
しばらくすると、船を避難させた船長が戻ってきた。
ちょっと釣らせてと言うので、竿を渡す。
船長はコマセを撒いて流れを調べ、仕掛けを変える。
いろいろと解説しながら、仕掛けを入れると、一発でウキが沈んだ。

ほ~ら、ほれほれ~!
体をくねくねさせて、魚をいなし、我々に盆踊りを見せつける。

45くらいのサンノジか!
しかし、あんなとこで来るんか!
船長、鼻高々である。
こういうふうに釣るんですよ~、いや、あんまりわかんないけど。
ウソつけ!
子供のころから、30年以上、ここで釣っとるじゃろ!
他に遊ぶとこないから!
むう~、しかしええもん見せてもろうた。
ワシもマネして、これをマスターするか!
コマセと仕掛けを打ち込むが、なかなか上手くいかない。
しかし何度も繰り返すうちに、だんだんと慣れてきた。
仕掛けをピンポイントで投入し、道糸をうまく処理する。
ギュン!
ワハハハハハ! 見たか!

バリだった。
おのれ、見とれよ~!
ギュギュン!

またお前かあ!
絶対メジナを釣ってやる!
何度も何度も繰り返し、やっとメジナを釣り上げた。

コッパだが・・・
風雨がバチバチと強くなり、みんなが見ている中、最後にもう一枚追加して、納竿とした。
船長「あ~あ、デカいメジナが釣れなくて良かった!」
ここでデカいの上げたら、渡船する必要がなくなるからのう!
・・・いつかここで釣り上げてやる(笑)
入間荘でバッカンや道具を真水で洗う。
ん?

偽チヌ師さんが足を洗っている。
なに、足がクサイとな!
先日、石取根に上がった際、イワシ&オキアミコマセ汁がシューズに染み込み、ニオイが取れなくなったそうな。
もともとの足のニオイに、アレが加われば、そりゃクサかろう。
道具を乾かす間、またみんなでバカ話をしながら、楽しい時間は過ぎてゆく。
船長に、おいしいラーメン屋の場所を聞いて、入間を後にした。
3人で下田のラーメン屋に寄り、帰り道に着いたのだった。

ナニパクにショゴをもらい、お土産としては十分である。

ショゴのサク。

イサキのサク。

イシダイのサク。
少し冷蔵庫で寝かしてから、サシミでいただく。
日本酒をちびちびやりながらサシミをつまんでいると、日本に生まれて良かったと、心の底からそう思う。
いい趣味と、いい仲間に出会えて、今はとても幸せだ。
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6時間の快眠で、朝から食欲もわく。
朝飯を食べ、食器を洗い、後片付けをしてから宿を出る。
外はまだ暗いし、ぽつぽつと雨粒が落ちて来る。
解凍を頼んでおいた「南礁」でオキアミブロックをピックアップして、入間へ向かう。

予想に反して、今日は人が多い。
日吉丸は、底物4人、上物4人だ。
他船との競争になる。
船長~、ワシらは後でええで~。
底物は場所が限られておるからのう。
赤島の裏表に底物師を乗せ、上物はゆっくりと残った磯を選ぶ。
大場所はどこも、他の船の客が下りているようだ。
入間でよく顔を合わせるOさんは、イズスミに乗る。
渋いとこ乗せたのう~
さて、ワシらはどこにするか。
ナニパクは相変わらずイワシミンチとオキアミのコマセ。
・・・離れた方がええの(^^;
加賀根の水道にナニパク1人を下し、私と偽チヌ師さんは、しばらく遊覧船状態。
どこがええかのう~

結局、港からすぐの三ツ根に乗った。
普通、入間に来たら、やはりもっと離れた風光明媚な沖磯へ行きたいだろう。
何より、こんな港に近い磯に乗ると、お得感がない。
が、ここはいろんな魚種が狙える、とてもいい磯なのだ。
と、勝手に思っている。
2人とも、強風を背中に受け、沖側に向けて釣り座を取る。

沖向きは初めてとの事で、偽チヌ師さんは中央に入った。
コンクリで平たんにして、穴もいくつか開いている、とても居心地のいい足場である。

私は端に近い場所に釣り座を取る。
うねりがある時は、潮が満ちると波を被る足場だ。
バッカンが流されないよう、ロープをつないでおく。
実際、あとで何度か足元を洗われてバッカンが浮いた。
ウキを付けて投げ入れると、左から右沖へ向かって、ゆっくりと潮が流れている。
ん~、何を狙うかのう~

狙いを絞らず、とりあえず中庸な仕掛けを組んでおくか。
左足元にコマセを撒き、仕掛けを流れに乗せる。
ここはフグとカワハギが多い場所だが、まだヤツらは現れない。
仕掛けを回収しても付けエサが残って来る。

偽チヌ師さんは、すぐに竿を曲げて楽しんでいるようだ。
今日のお土産を釣らんとイカンのう~
と、思いながら自分のウキに目をやる。
???
ウキがない・・・どこ?
ヤバッ! 遅れた!
竿を立てると、いきなり重いヤツが竿を引き絞る。
イカン! ラインが全然詰まってない!
おわあ~! そっち行くな~!
ごりごりブチッ!
おのれ~、見てなかったわい。
ここで付けエサが残って来たら、集中せんとイカンのだ!
よ~し、集中じゃ!
来てみい!
ビュン!
おお、ウキが入ったあ!
ビシィ!
うりゃああ~!
ぴょ~ん

集中したらコッパかあ!
むう・・・コッパが湧いて来たらメンドウじゃのう・・・
ビキューン!
ものすごいスピードでウキが沈む。
アワセると、軽いのだが突っ込もうと暴れ、よく引く。

おや、イシダイちゃんではないか。
30センチを超えているため、お土産にしよう。
これはウマそうじゃわい。
ブスッと〆てる時に、港から船が次々と出て来た。
ん?
日吉丸も目の前を通り、船長がマイクで知らせて来る。
「思ったよりも早く台風のうねりが来てるから、船体避難することになりました! 11時に上がりです!」
あら、そうなの?
まあ、船体避難は近隣の船全部が一斉に行うから、仕方がない。
各渡船が釣り客に知らせるため、沖へ走って行った。
もう9時前だから、釣る時間は2時間もない。
お土産を釣らねば!
これを境に、潮が変わる。

流れが先ほどとは正反対に。
右から左手前に、ゆっくりと流れる。
今日は魚が浮いてこない。
少し深めにタナを取ると、予期しない魚が釣れた。

よく引くなと思ったら、デカいイサキだった。
三ツ根でイサキを釣るのは初めてだ。
しかも半島回りとは思えない良型。
これをあと2本追加し、めでたくフグも来て、納竿となった。
車まで道具を運んでいる間に、全渡船が船体避難のため、港を出て行く。
我々は道具を最小限にまとめて、再び堤防まで歩く。
コマセもまだ残っているし、第2ラウンドじゃ!

風を背中から受けるように、堤防の沖向きに釣り座を取る。
テトラの端っこ狙いだ。

むう・・・フグとこんなんしか釣れん。
流れもテトラから右の地磯へ向かい、イマイチ釣りにくい。
しばらくすると、船を避難させた船長が戻ってきた。
ちょっと釣らせてと言うので、竿を渡す。
船長はコマセを撒いて流れを調べ、仕掛けを変える。
いろいろと解説しながら、仕掛けを入れると、一発でウキが沈んだ。

ほ~ら、ほれほれ~!
体をくねくねさせて、魚をいなし、我々に盆踊りを見せつける。

45くらいのサンノジか!
しかし、あんなとこで来るんか!
船長、鼻高々である。
こういうふうに釣るんですよ~、いや、あんまりわかんないけど。
ウソつけ!
子供のころから、30年以上、ここで釣っとるじゃろ!
他に遊ぶとこないから!
むう~、しかしええもん見せてもろうた。
ワシもマネして、これをマスターするか!
コマセと仕掛けを打ち込むが、なかなか上手くいかない。
しかし何度も繰り返すうちに、だんだんと慣れてきた。
仕掛けをピンポイントで投入し、道糸をうまく処理する。
ギュン!
ワハハハハハ! 見たか!

バリだった。
おのれ、見とれよ~!
ギュギュン!

またお前かあ!
絶対メジナを釣ってやる!
何度も何度も繰り返し、やっとメジナを釣り上げた。

コッパだが・・・
風雨がバチバチと強くなり、みんなが見ている中、最後にもう一枚追加して、納竿とした。
船長「あ~あ、デカいメジナが釣れなくて良かった!」
ここでデカいの上げたら、渡船する必要がなくなるからのう!
・・・いつかここで釣り上げてやる(笑)
入間荘でバッカンや道具を真水で洗う。
ん?

偽チヌ師さんが足を洗っている。
なに、足がクサイとな!
先日、石取根に上がった際、イワシ&オキアミコマセ汁がシューズに染み込み、ニオイが取れなくなったそうな。
もともとの足のニオイに、アレが加われば、そりゃクサかろう。
道具を乾かす間、またみんなでバカ話をしながら、楽しい時間は過ぎてゆく。
船長に、おいしいラーメン屋の場所を聞いて、入間を後にした。
3人で下田のラーメン屋に寄り、帰り道に着いたのだった。

ナニパクにショゴをもらい、お土産としては十分である。

ショゴのサク。

イサキのサク。

イシダイのサク。
少し冷蔵庫で寝かしてから、サシミでいただく。
日本酒をちびちびやりながらサシミをつまんでいると、日本に生まれて良かったと、心の底からそう思う。
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