12月12.13日 三宅島 地磯
竹芝桟橋にやって来た。

新型コロナ感染拡大を受けて乗客は少なくなっているようだ。

午後10時半、橘丸は出港し三宅島へ向かう。
消灯の23時半から4時半までの5時間、しっかり睡眠を取って、磯歩きに備える。

午前5時、錆ヶ浜港に到着、薄木荘の迎えの車に乗り、宿へ向かった。

黒潮が三宅島南端をかすめて流れており、海水温が23度と大変高い。
三本嶽に渡船してもフカセの貧果は目に見えているため、地磯釣行となるがこちらも釣果に恵まれる期待を持てないため、場所の選定に悩む。
今日は東京磯釣倶楽部の競釣会である。
メンバーは7人、そのうちフカセ組は4人だ。
石物組の3人とは別行動となるが、4名が入れて釣り座に困らない地磯となるとけっこう限られる。
しかも、極楽地磯を切望する者が約2名。
誰とは言わないが、候補の磯名を提示すると、まずそこへいたる道のりを聞いて来る。
足場の様子や水深ではなく、車からの距離や高低差が気になるようだ。
「偽チヌ師さん」と「馬ちん」がひそひそと相談して、しきりと首を横に振っている。
渡船に慣れ切った不健康な体を鍛えようという気概がないため、釣行できる地磯がどんどん減って行くような気がする。
ただ今回はどこもあまり大差なさそうなので、南西からの風裏になる赤場暁へ行く事になった。
2人とも行った事があるので抵抗なく受け入れたようだ。

偽チヌ師さん、ジョーの2人が赤場暁へ先行し、私は車で朝ごはんを食べる。
雨が降っているため、レインジャケットを忘れた馬ちんはまだ車で様子を見ている。
さて、磯へ行く前に、すぐそこの砂利浜で竿を出してみるか。

こんなとこで釣れるかどうかわからんが、磯で釣れてたら、すぐに移動する事にしよう。
仕掛けを入れると、結構流れがあるのがわかる。
む・・・なかなか複雑ではないか・・・
ようやく離岸流を見つけたが、ハリスが切れて戻って来る。
流れを外れた場所では、いつまで経っても付けエサを取られない。
誰もこんな場所で釣りをしないだろうから、コマセの効きも遅かろう。
時間がかかりそうなので、磯へ行くか・・・

荷物をまとめて磯へ移動する途中、高台から赤場暁を見下ろす。
右から、ジョー、馬ちん、偽チヌ師さんが並んでいるが、竿があまり曲がってないようだ。
と、偽チヌ師さんがこちらに向かって大きく腕を交叉して✕マークを寄越す。
サメが出たから撤収すると、大声で叫んでいる。
仕方がない、車に戻るか。
む! 車に戻ると急に腹が!

草むらにしゃがみ、車を観察する。
みんな片づけをしながら、こちらをチラチラと見ておるな?
ふ・・・残念ながら草むらに隠れてよく見えまい。

パンツを上げていると、近くでカラスが群れていた。
また私のババを狙っているのだろう。
そんなに美味いのか?
誰かに味見してもらうか・・・
さて、ではどの磯へ行くか。
今歩いたばかりだから、距離が短い所じゃないと匿名の2名が駄々をこねそうだ。

お手軽地磯に入ったのだが、コイツばかり。

ギンユゴイも群れでいるのだろう、集中して釣れる。
私とジョーの足場では、この2種しか釣れない。
偽チヌ師さんと馬ちんの足場は少し離れているのだが、そちらではオナガが出ているようだ。
これは夕マズメに期待するしかないだろう。
それまではガマンである。

おお! 予兆だ!
夕マズメに入ってワサが釣れた!
これはエエモンが釣れる予兆に違いない!

コレか! コレの予兆だったのか!
いや、これからだ・・・暗くなってからが勝負・・・ん?
偽チヌ師さんと馬ちんのヘッドライトが・・・車の方へ移動して行く・・・
もうやめたんかい!
まだ5時ではないか!
あれ、横にいるジョーも片づけている・・・
確かにちょっと荒れすぎではあるが、これからだと思うのだが・・・
3人のヘッドライトが車の付近でフラフラしているので私も納竿するか・・・
なんかロクなモンしか釣れんかったな。
薄木荘で風呂に入って食事をしたら、全員爆睡モードに入った。

今日はそんなに歩いてなかったようだが、カロリー消費量はまあまあだった。
明日は夜明け前に出発するとしよう。

翌朝、フカセの4人で飛行場横の東穴にやって来た。
夜明けの磯は気持ちがいい。
今日は東京に帰るため釣りは午前10時過ぎまでと、あまり時間もないためお手軽地磯にしたのだ。
ここが初めての馬ちんのために、偽チヌ師さんが先に釣り座に案内している。
元気ではないか。
馬ちんは、前回私が入った座ってできる極楽足場に入ったが・・・

偽チヌ師さんはその後、釣りの準備をせずに、対岸で遊んでいる。
昨日、1人だけ型モンのオナガを釣ったから余裕なのであろう。

私は馬ちんの隣、前回偽チヌ師さんがカメを釣っていた場所に入る。

朝イチでいいアタリがあったのだが、バレてしまった。
なんとか一発、いい魚を釣り上げたいものだが・・・

こんなのや・・・

こんなサイズばかり。
馬ちんとジョーも竿を曲げているが、サイズに恵まれない。
ジョーがいいサイズのクチブトを上げたが、オナガは型モンが出ない。
最後までなんとか粘る我々であったが・・・ん?
3人しかいない。

ふと後ろを振り返ると、溶岩帯の中にポツンと白いモノが見える。

あれはまさか・・・偽チヌ師さんか!

ババか!
ババを垂れながらこちらを観察しておるのか!
結局偽チヌ師さんはP.B.だった。
それもそのはず、最初からほとんど釣りをしていなかったではないか。
三宅島釣行はこのババのシーンで締めくくられた。
私はキープ0でお土産なし。
はやくコロナと黒潮をどうにかしてほしい・・・
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新型コロナ感染拡大を受けて乗客は少なくなっているようだ。

午後10時半、橘丸は出港し三宅島へ向かう。
消灯の23時半から4時半までの5時間、しっかり睡眠を取って、磯歩きに備える。

午前5時、錆ヶ浜港に到着、薄木荘の迎えの車に乗り、宿へ向かった。

黒潮が三宅島南端をかすめて流れており、海水温が23度と大変高い。
三本嶽に渡船してもフカセの貧果は目に見えているため、地磯釣行となるがこちらも釣果に恵まれる期待を持てないため、場所の選定に悩む。
今日は東京磯釣倶楽部の競釣会である。
メンバーは7人、そのうちフカセ組は4人だ。
石物組の3人とは別行動となるが、4名が入れて釣り座に困らない地磯となるとけっこう限られる。
しかも、極楽地磯を切望する者が約2名。
誰とは言わないが、候補の磯名を提示すると、まずそこへいたる道のりを聞いて来る。
足場の様子や水深ではなく、車からの距離や高低差が気になるようだ。
「偽チヌ師さん」と「馬ちん」がひそひそと相談して、しきりと首を横に振っている。
渡船に慣れ切った不健康な体を鍛えようという気概がないため、釣行できる地磯がどんどん減って行くような気がする。
ただ今回はどこもあまり大差なさそうなので、南西からの風裏になる赤場暁へ行く事になった。
2人とも行った事があるので抵抗なく受け入れたようだ。

偽チヌ師さん、ジョーの2人が赤場暁へ先行し、私は車で朝ごはんを食べる。
雨が降っているため、レインジャケットを忘れた馬ちんはまだ車で様子を見ている。
さて、磯へ行く前に、すぐそこの砂利浜で竿を出してみるか。

こんなとこで釣れるかどうかわからんが、磯で釣れてたら、すぐに移動する事にしよう。
仕掛けを入れると、結構流れがあるのがわかる。
む・・・なかなか複雑ではないか・・・
ようやく離岸流を見つけたが、ハリスが切れて戻って来る。
流れを外れた場所では、いつまで経っても付けエサを取られない。
誰もこんな場所で釣りをしないだろうから、コマセの効きも遅かろう。
時間がかかりそうなので、磯へ行くか・・・

荷物をまとめて磯へ移動する途中、高台から赤場暁を見下ろす。
右から、ジョー、馬ちん、偽チヌ師さんが並んでいるが、竿があまり曲がってないようだ。
と、偽チヌ師さんがこちらに向かって大きく腕を交叉して✕マークを寄越す。
サメが出たから撤収すると、大声で叫んでいる。
仕方がない、車に戻るか。
む! 車に戻ると急に腹が!

草むらにしゃがみ、車を観察する。
みんな片づけをしながら、こちらをチラチラと見ておるな?
ふ・・・残念ながら草むらに隠れてよく見えまい。

パンツを上げていると、近くでカラスが群れていた。
また私のババを狙っているのだろう。
そんなに美味いのか?
誰かに味見してもらうか・・・
さて、ではどの磯へ行くか。
今歩いたばかりだから、距離が短い所じゃないと匿名の2名が駄々をこねそうだ。

お手軽地磯に入ったのだが、コイツばかり。

ギンユゴイも群れでいるのだろう、集中して釣れる。
私とジョーの足場では、この2種しか釣れない。
偽チヌ師さんと馬ちんの足場は少し離れているのだが、そちらではオナガが出ているようだ。
これは夕マズメに期待するしかないだろう。
それまではガマンである。

おお! 予兆だ!
夕マズメに入ってワサが釣れた!
これはエエモンが釣れる予兆に違いない!

コレか! コレの予兆だったのか!
いや、これからだ・・・暗くなってからが勝負・・・ん?
偽チヌ師さんと馬ちんのヘッドライトが・・・車の方へ移動して行く・・・
もうやめたんかい!
まだ5時ではないか!
あれ、横にいるジョーも片づけている・・・
確かにちょっと荒れすぎではあるが、これからだと思うのだが・・・
3人のヘッドライトが車の付近でフラフラしているので私も納竿するか・・・
なんかロクなモンしか釣れんかったな。
薄木荘で風呂に入って食事をしたら、全員爆睡モードに入った。

今日はそんなに歩いてなかったようだが、カロリー消費量はまあまあだった。
明日は夜明け前に出発するとしよう。

翌朝、フカセの4人で飛行場横の東穴にやって来た。
夜明けの磯は気持ちがいい。
今日は東京に帰るため釣りは午前10時過ぎまでと、あまり時間もないためお手軽地磯にしたのだ。
ここが初めての馬ちんのために、偽チヌ師さんが先に釣り座に案内している。
元気ではないか。
馬ちんは、前回私が入った座ってできる極楽足場に入ったが・・・

偽チヌ師さんはその後、釣りの準備をせずに、対岸で遊んでいる。
昨日、1人だけ型モンのオナガを釣ったから余裕なのであろう。

私は馬ちんの隣、前回偽チヌ師さんがカメを釣っていた場所に入る。

朝イチでいいアタリがあったのだが、バレてしまった。
なんとか一発、いい魚を釣り上げたいものだが・・・

こんなのや・・・

こんなサイズばかり。
馬ちんとジョーも竿を曲げているが、サイズに恵まれない。
ジョーがいいサイズのクチブトを上げたが、オナガは型モンが出ない。
最後までなんとか粘る我々であったが・・・ん?
3人しかいない。

ふと後ろを振り返ると、溶岩帯の中にポツンと白いモノが見える。

あれはまさか・・・偽チヌ師さんか!

ババか!
ババを垂れながらこちらを観察しておるのか!
結局偽チヌ師さんはP.B.だった。
それもそのはず、最初からほとんど釣りをしていなかったではないか。
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